コレ)” の例文
ほんの苗木ぢやつたカヘが、コレほどの森になつたものな。コハかつたぞよ。此墓のみタマが、河内安宿部アスカベから石ちに来て居た男に、いた時はなう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
コレは、晋唐の新しい文学の影響を、受け過ぎるほどけ入れた文人かたぎの彼には、数年来珍しくもなくなつた癖である。かうして、何処ドコまで行くのだらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
目下メシタの者が、目上のお方さまに、お教へ申すと言ふやうな考へは、神様がお聞き届けになりません。教へる者は目上、ならふ者は目下、とコレが、神の代からの掟でおざりまする。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)