“さしうつむい”の漢字の書き方と例文
語句割合
差俯向100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たすけんといふ心底しんていうれしけれども無益むえきの事なり我は其外そのほかにもとがおほければとてものがれぬなるにより尋常じんじやうとがかうむらんと申にぞ喜八は差俯向さしうつむいことばなし大岡殿暫時兩人りやうにんことば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もらひしやと尋問たづねられしかば吉三郎はつと當惑たうわくの體にて密通みつつういたもらひしとは大勢の中ゆゑ云兼いひかねたゞ差俯向さしうつむいことばなし大岡殿かさねてこの二品の出處でどころれざれば盜賊ののががたし其方ひそかに通じて娘にもらひしやと正鵠ほし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見付られたりと云ひ只今富が申立になづみてたゞ寢て居た處などと云ひまぎらせし段重々ぢう/\不屆至極なり假令此上如何樣にちんずる共決して申譯は相立ずと天眼通てんがんつうの一言に流石の長庵いやそれはと云たばかりで答へもなく差俯向さしうつむいて居たりしかば大岡殿長庵を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)