“早(と)” の例文
青年(わかもの)別荘に住みてよりいつしか一年(ひととせ)と半ばを過ぎて、その歳(とし)も秋の末となりぬ。ある日かれは朝早(と)く起きいでて常のごとく犬を伴い家を出(い)でたり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
無礼(ぶれい)ものめと肩(かた)をつきたるゆゑ俵(たわら)を脊負(せおひ)ていかでたまるべき、雪の中へよこさまに転(まろ)び倒(たふ)れしに、武士も又人に投(なげ)られし如(ごと)く倒(たふ)れければ、田中の者は早(と)く起(おき)て后(あと)も見ずしていそぎゆきけり。