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括
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くる
ふりがな文庫
“
括
(
くる
)” の例文
または藝者や素敵な美人や
家鴨
(
あひる
)
……引ツ
括
(
くる
)
めていふと、其等の種々の人や動物や出來事が、チラリ、ホラリと眼に映ツてそして消えた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
その
木挽
(
こびき
)
の代が十円ほど。木代、木挽代、運賃引ッ
括
(
くる
)
めてずっと高く積ってまず四十五円位のものであろうと私は見ました。
幕末維新懐古談:73 栃の木で老猿を彫ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
刀剣
(
かたな
)
はその
儘
(
まゝ
)
引
(
ひ
)
つ
括
(
くる
)
めて久原家の土蔵に持込まれたが、流石に三十年の間朝夕手馴れたものだけに、犬養氏も時々は思ひ出してついほろりとする。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
母親は急に出ていたものを引っ
括
(
くる
)
めるようにして、「忘れているというでもないけれど、着せる先へ立って、揚げが短いなんて言うと困ると思って。」
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
またそれと反対に、こっちにあって、向うにないものもある、その向うにないものは何であるかというに、引ッ
括
(
くる
)
めて言えば、水成火成、または変成の大岩塊に、火山
日本山岳景の特色
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
▼ もっと見る
信一郎は、求めらるゝまゝに、ポケットの底から、ハンカチーフに
括
(
くる
)
んだ謎の時計を取り出した。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
だが、さうした整頓せられない種々な形を
恣
(
ほしいまま
)
に考へることは、
却
(
かへ
)
つて正確な知識を捉へることの出来ないことだから、
姑
(
しばら
)
く、記・紀・風土記の援用文に見えた代表的な姿に
括
(
くる
)
めて説かねばならぬ。
日本文学の発生:――その基礎論――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
首と胴とは離れるのだが、兎に角立派に
括
(
くる
)
んで
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
何うかして其の全ての考を引ツ
括
(
くる
)
むでゐる
毒
(
どく
)
ガスさへ消えて了ツたならば、自ら立派な名案が出て來るやうに思ふ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
信一郎は、求めらるゝまゝに、ポケットの底から、ハンカチーフに
括
(
くる
)
んだ
謎
(
なぞ
)
の時計を取り出した。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
手近の
愛鷹
(
あしたか
)
山さえ、北の最高峰越前岳から、南の
位牌
(
いはい
)
岳を連ぬるところの、
鋸
(
のこぎり
)
の歯を立てた鋸岳や、黒岳を引っ
括
(
くる
)
めて、山一杯に緑の
焔
(
ほのお
)
を吐く森林が、水中の藻の揺らめくように
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
ローザは「あの池の水が」と気にしていたという、突然、九月一日の大震災が来た、
件
(
くだん
)
の貯水池が、決潰して、辻村の家が五千坪もあるという庭園の、老樹と竹林を引っ
括
(
くる
)
めて、泥流の海と化した
「続スウィス日記」発掘の始末:附「スウィス日記」の由来
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
括
常用漢字
中学
部首:⼿
9画
“括”を含む語句
引括
一括
総括
概括
綜括
括弧
括枕
締括
下括
括頤
括袴
縄括
見括
包括
括猿
括緒
綜括的
髷括
統括
箭括
...