“愛鷹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしたか88.2%
あいよう5.9%
はしたか5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果てなく戦場の地域はひろがっていた。函南かんなみの裾野から足柄、愛鷹あしたかのふもとへかけ十里は人馬のとどろきといってよい。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次第高になつてゆく愛鷹あしたか足柄あしがらとの山あひの富士の裾野がずつと遠く、ものゝ五六里が間は望まれるのである。
近くは武州秩父の三峰神社、上州横室よこむろの赤城神社、駿河の愛鷹あしたか明神、越中の立山たてやま権現、大和では纏向まきむく穴師坐兵主あなしにますひょうず神社
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これらを束ねて地に引きゑたる間より、もみの木のひよろりと一際ひときは高く、色波の旋律を指揮する童子の如くに立てるが、その枝は不二と愛鷹あしたかとを振り分けて
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
幸いに晴れていて、富士も見えれば愛鷹あしたかも見える。伊豆の岬、三保の松原、手に取るようでありますが、七兵衛は海道第一の景色にも頓着なく、例の早足で、すっすと風を切って上って行く。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そのお苦しみを慰めようと枯野に狩りを催せば愛鷹あいようはお手からがれ去る……若殿の切ないお心のうち申す言葉もございません」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
老人おいびとのその眼に小さき愛鷹はしたかと見え来む我か山は飛び越ゆ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)