“あしたか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛鷹83.3%
愛鷹山5.6%
矜羯羅5.6%
足高5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その枝は不二と愛鷹あしたかとを振り分けて、ことに愛鷹の両尖点りやうせんてん(右なるは主峰越前嶽にして位牌ゐはいヶ嶽は左のこぶならむ)は、をどつて梢に兎耳とじを立てたり
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
愛鷹山あしたかの根に湧く雲をあした見つゆふべ見つ夏のをはりとおもふ
樹木とその葉:22 秋風の音 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
「そうねえ、矜羯羅あしたかのように走る男もあれば、千里眼の人もあるし、何かのばあいは、心丈夫だよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
箱根山脈の駒や足高あしたかや乙女には、まだ雪のひだが白く走っていた。そこからおろされて来る風は春とも思えない針の冷たさを含んでいる。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)