“瓢軽”の読み方と例文
旧字:瓢輕
読み方割合
ひょうきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無口で快活でとき/″\瓢軽ひょうきんなことを言います。薄桃色にやゝ青味のさしているいゝ身体をして胸の筋肉なぞは希臘ギリシャ彫刻のようにくびれています。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
何分ここはチベット第二の府からして首府ラサへ通ずる公道でありますから、往来ゆききの者も随分多い。そこで一人出遇ったのがネパールの兵隊で余程瓢軽ひょうきんな面白い男でした。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ひき残された大豆のからが風に吹かれて瓢軽ひょうきんな音を立てていた。あちこちにひょろひょろと立った白樺しらかばはおおかた葉をふるい落してなよなよとした白い幹が風にたわみながら光っていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)