“くくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.9%
久々里28.6%
久々利14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんたから貰うた手紙がわたしの居間の箪笥の中にひとくくりにしてあるけん、盂蘭盆の夜の五ツ半頃、みなが焔口供えんくぐ法会ほうえに唐寺へ行った頃を見澄ましてそっと取りに来い、ということで
尾州の家老成瀬なるせ氏は犬山に、竹腰たけごし氏は今尾いまおに、石河いしかわ氏は駒塚こまづかに、その他八神やがみ毛利もうり氏、久々里くくり九人衆など、いずれも同じ美濃の国内に居所を置き、食邑しょくゆうをわかち与えられている。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
すでに討死をとげて、廊壁を血にそめているかばねには、飯河いいかわ宮松がある、伊藤彦作がある、久々利くくり亀之助がある。中には、敵と組んだまま、重なり合って、相討ちをとげている者も見える。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八坂入彦皇子やさかのいりびこのみこむすめ弟媛おとひめは無類飛び切りの佳人なり、その再従兄に当らせたもう景行帝その由きこし召して、遠くその家にみゆきせしに、恥じて竹林やぶに隠れたので、帝くくりの宮にいまし鯉多く放ち遊びたもう。