“銅鈴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうれい75.0%
すず25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、突如、銅鈴どうれいを振り、鉄笛をふかせ、鼓盤こばんを打ち叩いて、出陣を触れると、寨中の蛮将はみな血ぶるいして
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここの旅籠はたごで、二人は入城の身支度をこしらえた。呉用は白地に黒いふちとりの道服どうふくに、道者頭巾どうじゃずきんをかぶり、普化ふけまがいの銅鈴どうれいを片手に持ち、片手にはあかざの杖をついて出る——。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は竹籠の中へもどって銅鈴すずを鳴らした。スルスルスルスル。えいや、えいや。上へあがるやいな彼はあたりへ向って黒裸こくらの両手をちゅうへ振ッて報告した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「妙案妙案。出来でかしたぞ李逵。——だが百尺の地底からでは声も合図もとどくまい。その辺へ銅鈴すずを二ツ三ツくくり付けてゆけ。銅鈴が鳴ったら上から綱を引き上げてやる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)