銅鈴どうれい)” の例文
と、突如、銅鈴どうれいを振り、鉄笛をふかせ、鼓盤こばんを打ち叩いて、出陣を触れると、寨中の蛮将はみな血ぶるいして
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここの旅籠はたごで、二人は入城の身支度をこしらえた。呉用は白地に黒いふちとりの道服どうふくに、道者頭巾どうじゃずきんをかぶり、普化ふけまがいの銅鈴どうれいを片手に持ち、片手にはあかざの杖をついて出る——。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
布縒ぬのよりの細綱らしい。引いてみると、りりりん……と頭の上で銅鈴どうれいがいいで鳴った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地下室の窮鳥きゅうちょうに、再生の銅鈴どうれいが友情を告げて鳴ること
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「庭の客門には銅鈴どうれいがついておりました」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)