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しょう
ふりがな文庫
“
小
(
しょう
)” の例文
「あれ、あの
石橋
(
しゃっきょう
)
の欄干に腰かけて、さっき
散々
(
さんざん
)
、わが輩を苦しめやがった
崔
(
さい
)
坊主と行者の
丘
(
きゅう
)
小
(
しょう
)
一が、まだ執念ぶかく見張っている」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼らは強いて
自
(
みずか
)
らを
愚弄
(
ぐろう
)
するにあらずやと怪しまれる。世に
反語
(
はんご
)
というがある。白というて黒を意味し、
小
(
しょう
)
と
唱
(
とな
)
えて大を思わしむ。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大きいものは一
石
(
こく
)
も
容
(
い
)
るれば小さきものは一
勺
(
しゃく
)
も容れ得ぬ。しかしいかに
小
(
しょう
)
なるも
玩具
(
がんぐ
)
にあらざる限りは、皆ひとかどの徳利と称する。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
小
(
しょう
)
松浦王はまだ立ったままだが、温和な微笑を
面
(
かお
)
に漂わして、謙遜に、しかも何処かに闊達な意気をひそめている。口数が極めて少い。やさしい眼だ。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
人間
(
にんげん
)
と
申
(
もう
)
すものは
兎角
(
とかく
)
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
一つで
何
(
なん
)
でもできるように
考
(
かんが
)
え
勝
(
が
)
ちでございますが、
実
(
じつ
)
は
大
(
だい
)
なり、
小
(
しょう
)
なり、
皆
(
みな
)
蔭
(
かげ
)
から
神々
(
かみがみ
)
の
御力添
(
おちからぞ
)
えがあるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
長「腹などは立たんからお云いよ、大それたとは思いません、
小
(
しょう
)
それた
位
(
ぐらい
)
に思います、云って下さい」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼の奇怪な顔は火焔の為に真赤に彩られ、大きな口が顔一杯にいとも不気味な嘲笑を浮べていた。彼こそはこの世に火の
禍
(
わざわい
)
を持って来た
小
(
しょう
)
悪魔ではないかと思われた。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「で、その何でありますが、そうそう、あの電話中に、長期性時限爆弾の大きさについてのお話がありましたが、極く
小
(
しょう
)
なるものに至ってはコンパクトぐらいだそうで……」
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
世にはこれよりも更に
大
(
だい
)
なる悪、大なる罪を犯しながら白昼大手を振りて、
大道
(
だいどう
)
を
濶歩
(
かっぽ
)
する者も多かるに、
大
(
だい
)
を
遺
(
わす
)
れて
小
(
しょう
)
を拾う、何たる片手落ちの処置ぞやなど感ぜし事も
数〻
(
しばしば
)
なりき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
事
(
こと
)
小
(
しょう
)
なりと
雖
(
いえど
)
も、こんな奴等も剛勇を誇る日本国民の一部かと思うと心細くなる。半死半生の病人や色の黒くなるのを困る婦女子ではあるまいし、太陽の
光線
(
ひかり
)
がなんでそんなに
恐
(
こわ
)
いのだ。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
観音丸
(
かんのんまる
)
は船体
小
(
しょう
)
にして、下等室は
僅
(
わずか
)
に三十余人を
容
(
い
)
れて
肩摩
(
けんま
)
すべく、
甲板
(
デッキ
)
は百人を
居
(
お
)
きて
余
(
あまり
)
あるべし。されば船室よりは
甲板
(
デッキ
)
こそ乗客を置くべき所にして、下等室は一個の
溽熱
(
むしあつ
)
き
窖廩
(
あなぐら
)
に過ぎざるなり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「君はあの時、ビラに
寺小屋
(
てらこや
)
と
小
(
しょう
)
の字を書いたね?」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
大
(
だい
)
の
子
(
こ
)
小
(
しょう
)
の
子
(
こ
)
十三人
云々
(
うんぬん
)
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
さらには、
阮
(
げん
)
小
(
しょう
)
二、阮小五、阮小七、
白勝
(
はくしょう
)
といったような
頭立
(
かしらだ
)
ったもの十七人に、部下百余人の徒党だった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むこうの
小
(
しょう
)
デスクの上においてある、古くなって黒っぽくみえる、もようのある銀の箱、その中におさめてある二千数百年まえの、ふるいふるい巻き物、それがふしぎな魔力をもっていて
おれは二十面相だ
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「ここには、
崔道成
(
さいどうせい
)
という悪僧と、
丘
(
きゅう
)
小
(
しょう
)
一という
行者
(
ぎょうじゃ
)
の悪いのが、わがもの顔に住んでおる。……わしらはその二人に寺を奪われて、やっと
粟粥
(
あわがゆ
)
をすすって生きているばかりなのじゃ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“小”の意味
《名詞》
(ショウ)ちいさいこと。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
“小”を含む語句
小便
小女
小刀
小屋
小僧
小路
小児
小舟
小童
小人
小竹
矮小
小兒
小娘
小角
小波
小野
小説
小婢
小字
...