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解
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かい
ふりがな文庫
“
解
(
かい
)” の例文
寶鼎
(
はうてい
)
金虎
(
きんこ
)
を
存
(
そん
)
し、
芝田
(
しでん
)
白鴉
(
はくあ
)
を
養
(
やしな
)
ふ。
一瓢
(
いつぺう
)
に
造化
(
ざうくわ
)
を
藏
(
ざう
)
し、
三尺
(
さんじやく
)
妖邪
(
えうじや
)
を
斬
(
き
)
り、
逡巡
(
しゆんじゆん
)
の
酒
(
さけ
)
を
造
(
つく
)
ることを
解
(
かい
)
し、また
能
(
よ
)
く
頃刻
(
けいこく
)
の
花
(
はな
)
を
開
(
ひら
)
かしむ。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのためか、往生要集の
解
(
かい
)
も、無事にすんで、範宴は、翌年の夏までを一乗院の奥に送っていたが、やがて秋の静かな
跫音
(
あしおと
)
を聞くと
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで
衆人
(
みんな
)
の
心持
(
こゝろもち
)
は、せめて
畫
(
ゑ
)
でなりと
志村
(
しむら
)
を
第
(
だい
)
一として、
岡本
(
をかもと
)
の
鼻柱
(
はなばしら
)
を
挫
(
くだ
)
いてやれといふ
積
(
つもり
)
であつた。
自分
(
じぶん
)
はよく
此
(
この
)
消息
(
せうそく
)
を
解
(
かい
)
して
居
(
ゐ
)
た。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
江戸の
開城
(
かいじょう
)
その事
甚
(
はなは
)
だ
奇
(
き
)
にして当局者の
心事
(
しんじ
)
は
解
(
かい
)
すべからずといえども、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
その
出来上
(
できあが
)
りたる
結果
(
けっか
)
を見れば
大成功
(
だいせいこう
)
と認めざるを得ず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
そのうえに、博士の書いてある説明は現代において、普通に知られている
理学
(
りがく
)
の
範囲
(
はんい
)
をかなりとび出していて、
解
(
かい
)
することがむずかしい。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
純一は何を笑ったとも
解
(
かい
)
せぬながら、行儀好く笑い交した。そして人に押されるのが可笑しいのだろうと、跡から解釈した。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
今夜の、明智の態度
口吻
(
こうふん
)
には何となく
解
(
かい
)
し難い所があった。日頃の明智なれば、他人の手がけている犯罪事件に口出しをするさえ好まぬ筈だ。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
唯儂一個人としては、六年の
田舎住居
(
いなかずまい
)
の後、いさゝか
獲
(
え
)
たものは、土に対する執着の意味をやゝ
解
(
かい
)
しはじめた事である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
解
(
かい
)
してすませるのは
月並
(
つきなみ
)
であって、そんな職業ができたのはずっと
後
(
のち
)
の話、最初
凡人
(
ぼんじん
)
大衆の群を面白がらせ、是を何でもかでも土地のものとして
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
仁義礼智
(
じんぎれいち
)
などとは
斯道
(
しどう
)
の人にあらざれば
解
(
かい
)
し
能
(
あた
)
わぬ
倫理
(
りんり
)
として、
素人
(
しろうと
)
のあえて関せざる道理のごとくみなす
風
(
ふう
)
がある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
賞
(
ほ
)
められたのか、
腐
(
くさ
)
されたのか分らない。気楽か気楽でないか知らない。気楽がいいものか、わるいものか
解
(
かい
)
しにくい。ただ甲野さんを信じている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
はおつぎの
意中
(
いちう
)
を
能
(
よ
)
く
解
(
かい
)
して
居
(
ゐ
)
るので
其
(
そ
)
の
吸殼
(
すひがら
)
は
決
(
けつ
)
して
目
(
め
)
につく
處
(
ところ
)
へは
棄
(
す
)
てないで
細
(
こま
)
かに
押
(
お
)
し
揉
(
も
)
んで
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
る
序
(
ついで
)
に
他人
(
たにん
)
の
垣根
(
かきね
)
の
中
(
なか
)
などへ
放棄
(
ほう
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お政が
心底
(
しんそこ
)
をしんに
解
(
かい
)
した人は、お政の父ひとりくらいであったろうけれど、それでもだれいうとなく、お政さんはかしこい女だという
評判
(
ひょうばん
)
が立った。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
と橋口夫人は諧謔を
解
(
かい
)
さない。
先刻
(
さっき
)
お米のお礼を言った時も士族の商法と仰有ったように安子夫人は思い出した。
好人物
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
さすがに、
人
(
ひと
)
のいうことを、まっすぐにしか
解
(
かい
)
しなかったお
竹
(
たけ
)
も、
底意地
(
そこいじ
)
のわるい、
奥
(
おく
)
さまのいい
方
(
かた
)
がわかって、もうなにもいうことができませんでした。
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
この
岩窟
(
がんくつ
)
を
説明
(
せつめい
)
するに、
最
(
もつと
)
も
解
(
かい
)
し
易
(
やす
)
からしめるには、
諸君
(
しよくん
)
の
腦裡
(
のうり
)
に、
洋式
(
ようしき
)
の
犬小屋
(
いぬごや
)
を
畫
(
ゑが
)
いて
貰
(
もら
)
ふのが一
番
(
ばん
)
だ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
汝
(
うぬ
)
ア化物かッ? 化物にしろ、人語を
解
(
かい
)
したら、よッくおれのいうところを聞けッ! いいか、その二つの刀とこの娘はナ、去年の秋の大試合におれが一の勝を
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
丁度この話の出来事のあった時、いつも女に追い掛けられているポルジイが、珍らしく自分の方から女に
懸想
(
けそう
)
していた。
女色
(
じょしょく
)
の趣味は生来
解
(
かい
)
している。これは遺伝である。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
「それは、よく存じておる。越前が、判官として、そう申すのは、重々、信祝も
解
(
かい
)
せる。
然
(
しか
)
し天一坊の事は、重大で、時としては、司政の都合にて、法を
枉
(
ま
)
げる事も——」
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
もちろん彼には何んのために、獣達が
親
(
した
)
しみを見せるのか、
解
(
かい
)
することが出来なかった。しかしそれらの獣達に、害心のないことは見て取られた。彼は憤然と飛び上がった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
の
言葉
(
ことば
)
を
借
(
か
)
りていふならば、
大地震
(
だいぢしん
)
に
家
(
いへ
)
の
潰
(
つぶ
)
れるのは、
皆
(
みな
)
搖
(
ゆ
)
り
戻
(
もど
)
しに
由
(
よ
)
るのである。もし
此
(
この
)
搖
(
ゆ
)
り
戻
(
もど
)
しを
餘震
(
よしん
)
だと
解
(
かい
)
したならば
餘震
(
よしん
)
は
最
(
もつと
)
も
恐
(
おそ
)
ろしいものでなければならぬ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
往時
(
わうじ
)
を
顧
(
かへり
)
みて
感慨
(
かんがい
)
を
催
(
もよふ
)
すの
時
(
とき
)
、
換骨脱體
(
くわんこつだつたい
)
なる
語
(
ご
)
の
意味
(
いみ
)
を
始
(
はじ
)
めて
解
(
かい
)
したるの
思
(
おもひ
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
南洲は
素
(
も
)
と
飮
(
いん
)
を
解
(
かい
)
せず、
強
(
し
)
ひて之を
盡
(
つく
)
す、
忽
(
たちま
)
ち
酩酊
(
めいてい
)
して
嘔吐
(
おうど
)
席
(
せき
)
を
汚
(
けが
)
す。東湖は南洲の
朴率
(
ぼくそつ
)
にして
飾
(
かざ
)
るところなきを見て
酷
(
はなは
)
だ之を
愛
(
あい
)
す。嘗て曰ふ、他日我が志を
繼
(
つ
)
ぐ者は獨此の少年子のみと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
乳母
(
うば
)
とピーターとの
來
(
きた
)
るを
見附
(
みつ
)
けての
評語
(
ひゃうご
)
とも、マーキューシオーとベンヺーリオーの
猥雜
(
わいざつ
)
な
問答
(
もんだふ
)
を
反語的
(
はんごてき
)
に
評
(
ひゃう
)
したるものと
解
(
かい
)
せらる。こゝには
後者
(
こうしゃ
)
を
正
(
たゞ
)
しと
見
(
み
)
て、
其義
(
そのぎ
)
に
譯
(
やく
)
しておきたり。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
また私は草木の
栄枯盛衰
(
えいこせいすい
)
を
観
(
み
)
て、人生なるものを
解
(
かい
)
し得たと自信している。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
こう思って見れば、これまで一
時
(
じ
)
自分の胸の上にかぶさっていた冷やかさ、何日も続いていた無情が
解
(
かい
)
せられないもののようになって来る。それでも今はまだ男が生きている。息もしている。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
(姉は弟の詞を
解
(
かい
)
し兼ねたる
如
(
ごと
)
く、顔を見る。)僕のいったのは、あの娘の心も顔のような風かも知れないというのです。(間。突然。)そうそう。あのロイトホルド君が今に来るのですがね。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
老子
(
らうし
)
は
隱君子
(
いんくんし
)
なり。
老子
(
らうし
)
の
子
(
こ
)
、
名
(
な
)
は
宗
(
そう
)
。
宗
(
そう
)
、
魏
(
ぎ
)
の
將
(
しやう
)
と
爲
(
な
)
り、
段干
(
だんかん
)
に
封
(
ほう
)
ぜらる。
宗
(
そう
)
の
子
(
こ
)
は
注
(
ちう
)
。
注
(
ちう
)
の
子
(
こ
)
は
宮
(
きう
)
。
宮
(
きう
)
の
玄孫
(
げんそん
)
は
假
(
か
)
。
假
(
か
)
、
漢
(
かん
)
の
孝文帝
(
かうぶんてい
)
に
仕
(
つか
)
ふ。
而
(
しかう
)
して
假
(
か
)
の
子
(
こ
)
解
(
かい
)
、
膠西王卬
(
かうせいわうかう
)
の
(一六)
太傅
(
たいふ
)
と
爲
(
な
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
これ
畢竟
(
ひつきやう
)
地震
(
ぢしん
)
に
對
(
たい
)
する
災害
(
さいがい
)
を
輕減
(
けいげん
)
するがためであると
解
(
かい
)
してくれた。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
奨励とがあった
故
(
ゆえ
)
であろうと
解
(
かい
)
する人さえ少なくない。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
是
己
(
おのれ
)
が
臆断
(
おくだん
)
を以て理に
就
(
つい
)
て
古
(
いにしへ
)
の氷室を
解
(
かい
)
するなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「何かとおもったらおやすいことだよ。いいとも、いいともよ! だがの
解
(
かい
)
の兄弟、まだ外は暗い、そこでお茶でものんで話していなよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
先達
(
せんだつ
)
ての歌舞伎座は
如何
(
いかゞ
)
でした」と梅子が
聞
(
き
)
いた時、令嬢は何とも答へなかつた。代助には
夫
(
それ
)
が劇を
解
(
かい
)
しないと云ふより、劇を軽蔑してゐる様に取れた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
が、
此處
(
こゝ
)
で
成程
(
なるほど
)
と
思
(
おも
)
つた。
石碑
(
せきひ
)
の
面
(
おもて
)
の
意
(
い
)
を
解
(
かい
)
するには、
堂
(
だう
)
に
閻魔
(
えんま
)
のござるが、
女體
(
によたい
)
よりも
頼母
(
たのも
)
しい。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「お
母
(
かあ
)
ちゃん、……お
母
(
かあ
)
ちゃん。」と、
自分
(
じぶん
)
も
月
(
つき
)
を
指
(
ゆび
)
さして、にっこりしました。——これは、
正
(
しょう
)
ちゃんが、はじめて、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
哀
(
あわ
)
れを
解
(
かい
)
したときであったのであります。
遠方の母
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
またある時はどこかの二等線路を一手に引き受けられる程の
数
(
すう
)
の機関車を所有していた。またある時は、平生
活人画
(
かつじんが
)
以上の面白味は
解
(
かい
)
せないくせに、歴代の名作のある画廊を経営していた。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
と
記
(
しる
)
してあるばかり、さすがの博士も、その意味を
解
(
かい
)
し
兼
(
か
)
ねたように見えた。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そして
最
(
も
)
う一つ不思議なことには、その靴跡と入り乱れて山羊の脚跡が有ることで、検事も警視も予審判事も、
解
(
かい
)
し難いような様子をして、その山羊の脚跡を暫くの間黙って眺めて居りましたが
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
俺
(
お
)
ら
出
(
だ
)
すめえな」おつぎは
何
(
なに
)
も
解
(
かい
)
せぬ
容子
(
ようす
)
でいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
是
己
(
おのれ
)
が
臆断
(
おくだん
)
を以て理に
就
(
つい
)
て
古
(
いにしへ
)
の氷室を
解
(
かい
)
するなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
(
解
(
かい
)
せざる様子。)ええ。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
いま彼方の
牢路次
(
ろうろじ
)
の
角
(
かど
)
を、スウと見つけない大女の派手ッぽい姿が消えて行った。それから奥は
解
(
かい
)
兄弟が入っている大牢があるだけである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それは結構だ」と
賞
(
ほ
)
めた。梅子は、さう云ふ教育の価値を全く
解
(
かい
)
する事が
出来
(
でき
)
なかつた。にも拘はらず
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
たべものに
掛
(
か
)
けては、
中華亭
(
ちうくわてい
)
の
娘
(
むすめ
)
が
運
(
はこ
)
ぶ
新栗
(
しんぐり
)
のきんとんから、
町内
(
ちやうない
)
の
車夫
(
しやふ
)
が
内職
(
ないしよく
)
の
駄菓子店
(
だぐわしみせ
)
の
鐵砲玉
(
てつぱうだま
)
まで、
趣
(
おもむき
)
を
解
(
かい
)
しないでは
置
(
お
)
かない
方
(
かた
)
だから、
遲
(
おそ
)
い
朝御飯
(
あさごはん
)
に
茶漬
(
ちやづ
)
けで、さら/\。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
このとき、
男
(
おとこ
)
は、けっして、
馬
(
うま
)
をしからなかったのでした。ひとり
人間
(
にんげん
)
だけではなく、
馬
(
うま
)
でも、
牛
(
うし
)
でも、
感情
(
かんじょう
)
を
解
(
かい
)
するものは、しかるよりは、やさしくしたほうが、いうことをきくものです。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
〔註、所謂
暹羅
(
シャム
)
の兄弟に類する
癒合双体
(
ゆごうそうたい
)
の生存を保ちし例は、
間々
(
まま
)
なきにあらねど、この記事の主人公の如きは、医学上甚だ
解
(
かい
)
し難き点あり。賢明なる読者は、已にある秘密を推し給いしならん〕
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
悪庄屋
(
あくしょうや
)
の方に毛家の
女婿
(
むすめむこ
)
がいたのは運の尽きであったようだが、ここには
解
(
かい
)
兄弟の遠縁のひとりが牢番としていたのである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実は行徳の俎と云う語を主人は
解
(
かい
)
さないのであるが、さすが永年教師をして
胡魔化
(
ごまか
)
しつけているものだから、こんな時には教場の経験を社交上にも応用するのである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
女房
(
かゝあ
)
めが、
風流
(
ふうりう
)
を
解
(
かい
)
しないこと
夥
(
おびたゞ
)
しい。
傍
(
そば
)
から
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
範宴はうなずいたが、やがて、
小止観
(
しょうしかん
)
の講義が終ると、すぐ続いて、
往生要集
(
おうじょうようしゅう
)
の
解
(
かい
)
をあたらしく始めた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“解”を含む語句
了解
弁解
理解
解剖
辯解
雪解
解放
誤解
解釈
言解
解脱
解釋
解決
溶解
引解
瓦解
諒解
絵解
御了解
方解石
...