“癒合双体”の読み方と例文
読み方割合
ゆごうそうたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剣状軟骨部けんじょうなんこつぶ癒合双体ゆごうそうたいと名付ける畸形双生児であったが、そうした畸形児は、多くの場合死んで生れるか、出生後しゅっしょうご間もなく死亡するものであるのに、シャン
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
〔註、所謂暹羅シャムの兄弟に類する癒合双体ゆごうそうたいの生存を保ちし例は、間々ままなきにあらねど、この記事の主人公の如きは、医学上甚だかいし難き点あり。賢明なる読者は、已にある秘密を推し給いしならん〕
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかも、現在ではもう醜い癒合双体ゆごうそうたいではない。野蛮人の吉ちゃんは、道雄のメスで切離されてしまった。元々本当の癒合双体ではなかったのだから、無論両人とも何の故障もない一人前の男女である。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)