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買
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かい
ふりがな文庫
“
買
(
かい
)” の例文
恭「
己
(
おい
)
らはあの草団子を喰いてえと思って叔母さんに
銭
(
おあし
)
を貰ったから
買
(
かい
)
に来たら、日が暮れて夜はねえッてえから塩煎餅買って、
先刻
(
さっき
)
から喰いながら此処に立ってたのよ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「雨のびしょびしょ降る時には、
油舐坊主
(
あぶらなめぼうず
)
だの、とうふ
買
(
かい
)
小僧
(
こぞう
)
だのって……あるだろう。」
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
予が先生の新しい詩集「
戦
(
そよ
)
ぐ麦」の特別
刷
(
ずり
)
を買つた事を告げたら「其れは好かつた。もう一月前に品切と成つたので
此
(
この
)
某君などは
買
(
かい
)
遅れた
相
(
さう
)
だ」と
傍
(
かたはら
)
の若い詩人を見て云はれた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
大原さんが半襟をお
買
(
かい
)
なすったのは生れてから始めてでしょう、どんな品を
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
それから変事が続きて
住
(
すま
)
いきれず、売物に出したのを
或
(
ある
)
者が
買
(
かい
)
うけ、その土蔵を
取払
(
とりはら
)
って家を
建直
(
たてなお
)
したのだが、
未
(
いま
)
だに時々不思議な事があるので、何代
替
(
かわ
)
っても長く住む者が無いとの事である。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
▼ もっと見る
諫止
(
かんし
)
するようでもあり、奨励するようでもある。しかし若旦那として使用人の
掣肘
(
せいちゅう
)
を受ける必要はないと思った。もう決心をして機会を待っていた。この相場は
買
(
かい
)
だという直観が動いたのである。
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
雑誌「三田文学」を発売する書肆は、築地の本願寺に近い処にある。
華美
(
はで
)
な
浴衣
(
ゆかた
)
を着た女達が大勢、殊に夜の十二時近くなってから、草花を
買
(
かい
)
に来るお地蔵さまの縁日は、三十間堀の
河岸通
(
かしどお
)
りである。
銀座界隈
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「なにも
買
(
かい
)
やしませんよ」
参宮がえり
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
あの——
後
(
あと
)
で、御前様が御旅行を遊ばしましたお留守中は、お邸にも御用が
少
(
すくの
)
うございますものですから、自分の
買
(
かい
)
もの、用達しだの、何のと申して、奥様にお
暇
(
ひま
)
を頂いては
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
松茸売の去りし跡にて小山の妻君今
買
(
かい
)
し松茸を
打眺
(
うちなが
)
め
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「
買
(
かい
)
ですね?」
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
“買”を含む語句
女郎買
売買
買出
買物
人買
買取
買求
買調
傾城買
仲買人
商買
仲買
繭買
買冠
紙屑買
買占
屑買
故買
買被
買人
...