“故買”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいずか33.3%
けいず33.3%
ずや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表は質屋、裏の客は、緑林から運んでくるのを受けている故買けいずかい。出て来たのが主人で、でっぷりと肥えた五十男である。佐渡屋幸吉を略して、佐渡幸といえば通っていた。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新網の瑞安寺では掏摸の故買けいずの市が立って、神田連雀町の湯灌場買い津賀閑山が、江戸中の掏摸のすって来た煙草たばこ入れ、頭の物、薬籠などをっていると、その場の宰領手枕舎里好のもとへ
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
江州ごうしゅう雲州などという、わしの頼みとあらば灯の中水の中へも飛び込もうというすごいのがそろっているが、毎夜本堂に故買ずやの市が立って、神田の閑山なんかが出張って来てうるさくて寝泊まりはできぬ
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)