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貝
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かい
ふりがな文庫
“
貝
(
かい
)” の例文
生
(
い
)
きている
蛾
(
が
)
のほうが、
貝
(
かい
)
がらよりもきれいでありました。けれど、かず
子
(
こ
)
さんは、
気味悪
(
きみわる
)
がって、その
蛾
(
が
)
を
取
(
と
)
ろうとしませんでした。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
補佐役の
青木主膳
(
あおきしゅぜん
)
という侍から「あれは
寄手
(
よせて
)
が追い
崩
(
くず
)
される物音です」とか、「今度は味方が門内に引き揚げる合図の
貝
(
かい
)
の
音
(
ね
)
です」
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「もうこんなぐあいです。どうかたくさん
笑
(
わら
)
ってやってください」と
言
(
い
)
うとたん、
貝
(
かい
)
の火は
鋭
(
するど
)
くカチッと鳴って二つに
割
(
わ
)
れました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
南蛮寺
(
なんばんじ
)
の
奥
(
おく
)
のほうから、ジャン、ジャン、ジャン!
妖韻
(
よういん
)
のこもった
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
——そして一種の
凄味
(
すごみ
)
をおびた
貝
(
かい
)
の
音
(
ね
)
がひびいてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ガンたちは、
牧場
(
まきば
)
へいって、たべものをひろいましたが、ニールスは
浜
(
はま
)
べへいって
貝
(
かい
)
を集めました。そこには、貝がたくさんありました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
「よろしゅうございます。ねずみが
悪
(
わる
)
ささえしなければ、わたくしどももがまんして、あわび
貝
(
かい
)
でかつ
節
(
ぶし
)
のごはんや
汁
(
しる
)
かけ
飯
(
めし
)
を
食
(
た
)
べて
満足
(
まんぞく
)
しています。」
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
とは
知
(
し
)
らぬので
貝
(
かい
)
を
揚
(
あ
)
げるのに
邪魔
(
じやま
)
だから、
其所
(
そこ
)
を
退
(
ど
)
いて
呉
(
く
)
れなんて
威張
(
ゐば
)
り
散
(
ち
)
らして、
後
(
あと
)
で
地主
(
ぢぬし
)
と
分
(
わか
)
つて、
有合
(
ありあは
)
せの
駄菓子
(
だぐわし
)
を
出
(
だ
)
して、
機嫌
(
きげん
)
を
取
(
と
)
つた
事
(
こと
)
などである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
不思議なことに向うの
山峡
(
やまかい
)
に突然黒い人間らしい者が、殆どそれは
胡麻粒
(
ごまつぶ
)
くらいの一行がうごいて、旅人のあとを追うているらしい、向い山のおなじ山稼ぎの
貝
(
かい
)
ノ
馬介
(
うますけ
)
の
追手
(
おって
)
であった。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
貝
(
かい
)
の
柱飯
(
はしらめし
)
秋付録 米料理百種「日本料理の部」の「第三十一 貝の柱飯」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
帆
(
ほ
)
を
失
(
うし
)
なひし
貝
(
かい
)
ならば
友に
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
珍
(
めずら
)
しい
貝
(
かい
)
がらもあれば、
金光
(
かなびか
)
りのする
石
(
いし
)
もあり、また
釣
(
つ
)
りの
道具
(
どうぐ
)
もまじっていれば、
形
(
かたち
)
の
変
(
か
)
わったべいごまもはいっていました。
すいれんは咲いたが
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お父さん、
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
ですよ。
狐
(
きつね
)
なんかなんでもありませんよ。
僕
(
ぼく
)
には
貝
(
かい
)
の火があるのですもの。あの玉が
砕
(
くだ
)
けたり
曇
(
くも
)
ったりするもんですか」
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
石見守長安
(
いわみのかみながやす
)
は、やぐらの者に、あわてて
貝
(
かい
)
の
音
(
ね
)
を高く
吹
(
ふ
)
かせた。忘れていたが、いつか、とっぷりと日がくれていたのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、そのつぎの朝、ニールスが浜べにいって、
貝
(
かい
)
をひろっていますと、またもやガンたちが走ってきて、ガチョウの姿を見なかったかとたずねました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
貝
(
かい
)
をさらひ
出
(
だ
)
すのに
就
(
つい
)
て、
活東子
(
くわつとうし
)
と
幻花子
(
げんくわし
)
と
衝突
(
しようとつ
)
する。
發掘
(
はつくつ
)
の
進路
(
しんろ
)
に
就
(
つい
)
て
衝突
(
しようとつ
)
する。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
みなさん、じつに
情
(
なさ
)
けない
世
(
よ
)
の中になりました。
元来
(
がんらい
)
猫
(
ねこ
)
はあわび
貝
(
かい
)
の中のかつ
節飯
(
ぶしめし
)
か
汁
(
しる
)
かけ
飯
(
めし
)
を
食
(
た
)
べて
生
(
い
)
きていればいいはずのものであるのに、われわれを
取
(
と
)
って
食
(
た
)
べるというのは
何事
(
なにごと
)
でしょう。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
宝石商
(
ほうせきしょう
)
は、
今日
(
きょう
)
はここの
港
(
みなと
)
、
明日
(
あす
)
は、かしこの
町
(
まち
)
というふうに
歩
(
ある
)
きまわって、その
町
(
まち
)
の
石
(
いし
)
や、
貝
(
かい
)
や、
金属
(
きんぞく
)
などを
商
(
あきな
)
っている
店
(
みせ
)
に
立
(
た
)
ち
寄
(
よ
)
っては
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ホモイ。
貝
(
かい
)
の火が
曇
(
くも
)
ったのか。たいへんお前の顔色が
悪
(
わる
)
いよ。どれお見せ」そして玉をすかして見て
笑
(
わら
)
って
言
(
い
)
いました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
だが、さけんで
反応
(
はんのう
)
がなかったように、その
貝
(
かい
)
がとおく八
合
(
ごう
)
目
(
め
)
へ鳴りひびいていっても、
外城
(
そとじろ
)
の
柵
(
さく
)
から、こたえ
吹
(
ぶ
)
きの合わせ
貝
(
がい
)
が鳴ってこなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
エーランド島は、なん年ものあいだ海の中によこたわっていたんだが、そのあいだには、
海草
(
かいそう
)
だとか、
砂
(
すな
)
だとか、
貝
(
かい
)
だとか、いろんなものが波にはこばれてきて、島のまわりに集まったんだ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
私
(
わたし
)
は、ここに
目
(
め
)
の
霊薬
(
れいやく
)
を
持
(
も
)
っています。この
薬
(
くすり
)
は、千
万
(
まん
)
の
貝
(
かい
)
を
砕
(
くだ
)
いて、その
中
(
なか
)
から
探
(
さが
)
した
目
(
め
)
の
霊薬
(
れいやく
)
で、どんなものにも
換
(
か
)
え
難
(
がた
)
い
貴重
(
きちょう
)
な
品
(
しな
)
です。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それはまあ、ざっと百二十
万年
(
まんねん
)
ぐらい前のくるみだよ。ごく新しい方さ。ここは百二十
万年前
(
まんねんまえ
)
、
第三紀
(
だいさんき
)
のあとのころは
海岸
(
かいがん
)
でね、この下からは
貝
(
かい
)
がらも出る。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかし、すぐ横の
佐女牛
(
さめうし
)
の杉並木では、非常太鼓のうちに、くろぐろと
陣備
(
じんぞな
)
えがおこなわれていたし、またいんいんたる
貝
(
かい
)
の音は洛中の空の諸方で鳴っている。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
国
(
くに
)
には、
昔
(
むかし
)
からのことわざがありまして、
夏
(
なつ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
の
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
にうろこ
雲
(
ぐも
)
のわいた
日
(
ひ
)
に、
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
へ
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げると、その
人
(
ひと
)
は
貝
(
かい
)
に
生
(
う
)
まれ
変
(
か
)
わる。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
秀吉の姿の見える中軍のあたりは、
軍
(
いくさ
)
奉行、旗奉行たちの、叱咤の声が高かった。
激越
(
げきえつ
)
なる
貝
(
かい
)
鉦
(
かね
)
のひびき、また、押太鼓の音が、
鼕々
(
とうとう
)
、
濤
(
なみ
)
となって、
先鑓
(
さきやり
)
を励ました。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ジョバンニはその小さく小さくなっていまはもう一つの
緑
(
みどり
)
いろの
貝
(
かい
)
ぼたんのように見える森の上にさっさっと青じろく時々光ってその
孔雀
(
くじゃく
)
がはねをひろげたりとじたりする光の
反射
(
はんしゃ
)
を見ました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
兄
(
にい
)
さん、
私
(
わたし
)
に、
金色
(
きんいろ
)
の
鳥
(
とり
)
の
卵
(
たまご
)
と、
夜
(
よる
)
になると
唄
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
う
貝
(
かい
)
を、お
土産
(
みやげ
)
にかならず
持
(
も
)
ってきてください。」と
頼
(
たの
)
みました。
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
われにかえると、尊氏の耳にも遠い所の
貝
(
かい
)
の
音
(
ね
)
が聞えていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
娘
(
むすめ
)
は、二、三
日
(
にち
)
たって
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
を
見
(
み
)
ますと、
捨
(
す
)
てた
貝
(
かい
)
がらが、すっかり、
美
(
うつく
)
しいかわいらしい
黄色
(
きいろ
)
な
花
(
はな
)
になっていました。
ろうそくと貝がら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「正師。
貝
(
かい
)
を」
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貝
(
かい
)
がらのような
蛾
(
が
)
、
赤
(
あか
)
い
茸
(
たけ
)
、おはぐろとんぼ、いい
声
(
こえ
)
で
唄
(
うた
)
をうたうはるぜみなど。そして、またこの
海
(
うみ
)
ほおずき。なんという
美
(
うつく
)
しいことであろう。
草を分けて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばさんは、お
礼
(
れい
)
を
申
(
もう
)
して、さて、
魚
(
さかな
)
と
貝
(
かい
)
をなんに
入
(
い
)
れていったらいいものかと
考
(
かんが
)
えましたが、なにもなかったので
海のおばあさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
美
(
うつく
)
しい
娘
(
むすめ
)
たちは、
自分
(
じぶん
)
たちが、
貝
(
かい
)
でつくったボタンを二つずつ三
人
(
にん
)
に、わけてくれました。そして、
無事
(
ぶじ
)
に、
故郷
(
こきょう
)
へ
着
(
つ
)
くようにと
祈
(
いの
)
ってくれました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雪女
(
ゆきおんな
)
の
白
(
しろ
)
い
歯
(
は
)
、
水晶
(
すいしょう
)
のような
瞳
(
ひとみ
)
からはなつ
光
(
ひかり
)
と、
人魚
(
にんぎょ
)
のかんむりや、
首
(
くび
)
にかけた
海中
(
かいちゅう
)
のめずらしい
貝
(
かい
)
や、さんご
樹
(
じゅ
)
のかざりからながれるかがやきは
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、だれも、この
青
(
あお
)
いボタンが、
石
(
いし
)
で
造
(
つく
)
られたものか、
貝
(
かい
)
で
造
(
つく
)
られたものか、
判断
(
はんだん
)
に
苦
(
くる
)
しんだのでありました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夕空
(
ゆうぞら
)
に
輝
(
かがや
)
く
星
(
ほし
)
のように、また、
海
(
うみ
)
から
上
(
あ
)
がったさまざまの
貝
(
かい
)
がらのように、それらの
花
(
はな
)
は
美
(
うつく
)
しく
咲
(
さ
)
いていました。
赤い船のお客
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
古
(
ふる
)
い、
小形
(
こがた
)
の
汽船
(
きせん
)
に
乗
(
の
)
って、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
をどこということなく、
東
(
ひがし
)
に、
西
(
にし
)
に、さすらいながら、
珍
(
めずら
)
しい
石
(
いし
)
や、
貝
(
かい
)
がらなどを
探
(
さが
)
していた
父子
(
おやこ
)
の
二人
(
ふたり
)
がありました。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
正雄
(
まさお
)
さんは、ただ
一人
(
ひとり
)
で
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
から
吹
(
ふ
)
いてくる
涼
(
すず
)
しい
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれながら
波打
(
なみう
)
ちぎわを、あちらこちらと
小石
(
こいし
)
や
貝
(
かい
)
がらを
見
(
み
)
つけながら
歩
(
ある
)
いて
海の少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
帰
(
かえ
)
りには、お
土産
(
みやげ
)
のほかに、
海岸
(
かいがん
)
で
拾
(
ひろ
)
った
石
(
いし
)
ころや、
貝
(
かい
)
がらなどを
中
(
なか
)
へいれて、
汽車
(
きしゃ
)
に
乗
(
の
)
ると、このバスケットを
網
(
あみ
)
だなの
上
(
うえ
)
に
載
(
の
)
せておきました。
古いてさげかご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
二人
(
ふたり
)
は、べにがにや、
美
(
うつく
)
しい
貝
(
かい
)
がらや、
白
(
しろ
)
い
小石
(
こいし
)
などを
拾
(
ひろ
)
って、
晩方
(
ばんがた
)
までおもしろく
遊
(
あそ
)
んでいました。いつしか
夕暮
(
ゆうぐ
)
れ
方
(
がた
)
になりますと、
正雄
(
まさお
)
さんは
海の少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、こういいました。しず
子
(
こ
)
さんが、
美
(
うつく
)
しい
貝
(
かい
)
をあげた
先生
(
せんせい
)
は、この
先生
(
せんせい
)
だと
思
(
おも
)
うと
自分
(
じぶん
)
のいったことをわかってくださるにちがいないと
思
(
おも
)
いました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばあさんは、
燈火
(
ともしび
)
のところで、よくその
金
(
かね
)
をしらべてみると、それはお
金
(
かね
)
ではなくて、
貝
(
かい
)
がらでありました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
、
二人
(
ふたり
)
はその
袋
(
ふくろ
)
を
開
(
あ
)
けて
子細
(
しさい
)
に
見
(
み
)
ますと、
金
(
きん
)
でも
銀
(
ぎん
)
でもなければ、よごれた
貝
(
かい
)
がらでありました。
ろうそくと貝がら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
見
(
み
)
つかれしょ、
見
(
み
)
つかれしょ、
己
(
おれ
)
の
目
(
め
)
に
見
(
み
)
つかれしょ。
真珠
(
しんじゅ
)
の
貝
(
かい
)
がら
見
(
み
)
つかれしょ。」といいました。
海の少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
にすんでいる
獣
(
けだもの
)
の
牙
(
きば
)
や、
金色
(
きんいろ
)
をした
鳥
(
とり
)
の
卵
(
たまご
)
や、
香水
(
こうすい
)
の
取
(
と
)
れる
草
(
くさ
)
や、
夜
(
よる
)
になるといい
声
(
こえ
)
を
出
(
だ
)
して、
唄
(
うた
)
をうたう
貝
(
かい
)
などがあるということを
聞
(
き
)
いていましたから
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
人
(
にん
)
は、いまから
考
(
かんが
)
えると、あれが、
普通
(
ふつう
)
の
貝
(
かい
)
ではなかったような
気
(
き
)
がしました。そして、あの
島
(
しま
)
のことを
思
(
おも
)
うと、まったく、
夢
(
ゆめ
)
のような、ふしぎな
気
(
き
)
がします。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あのかごに、
青
(
あお
)
い
石
(
いし
)
や、
赤
(
あか
)
い
貝
(
かい
)
がらが
入
(
はい
)
っているのだな。」と、なんとなく
楽
(
たの
)
しかったのでした。
古いてさげかご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すこしはなれた
畑
(
はたけ
)
には、かきの
実
(
み
)
がたくさんなっていたし、あちらの
垣根
(
かきね
)
のすみには、
山茶花
(
さざんか
)
が、しめった
地面
(
じめん
)
の
上
(
うえ
)
に
散
(
ち
)
って、いちめん、
貝
(
かい
)
がらをしいたようでした。
おかまの唄
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
貝
(
かい
)
の
種類
(
しゅるい
)
のいたって
少
(
すく
)
ない
北海
(
ほっかい
)
には、こんな
貝
(
かい
)
がらは、
珍
(
めずら
)
しいものかしれないけれど、
波
(
なみ
)
の
穏
(
おだ
)
やかな
南
(
みなみ
)
の
海岸
(
かいがん
)
には、もっときれいな
貝
(
かい
)
がらが
少
(
すく
)
なくなかったのでした。
北の少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あちらの
島
(
しま
)
に
着
(
つ
)
いて、
金色
(
きんいろ
)
の
卵
(
たまご
)
、
夜
(
よる
)
になるとおもしろい
唄
(
うた
)
をうたう
貝
(
かい
)
を
拾
(
ひろ
)
ってきて、
妹
(
いもうと
)
への
土産
(
みやげ
)
にしよう。
自分
(
じぶん
)
がこの
航海
(
こうかい
)
を
無事
(
ぶじ
)
に
終
(
お
)
えたら、もうりっぱな
船乗
(
ふなの
)
りだ。
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“貝”の意味
《名詞》
(かい)軟体動物のうち、一般に硬い殻を持つもの。
(出典:Wiktionary)
“貝”の解説
貝(かい)は、軟体動物の総称、または特に、はっきりとした貝殻を持つものの総称である。
(出典:Wikipedia)
貝
常用漢字
小1
部首:⾙
7画
“貝”を含む語句
法螺貝
鮑貝
貝層
赤貝
浅貝
青貝柄
小貝
螺貝
貝殻
貝塚
貝殼
貝細工
蜆貝
子安貝
貝多羅葉
桜貝
烏貝
青貝
蝶貝
貝釦
...