華夷かい)” の例文
国の最も大なりとする所のものは、華夷かいの弁なり。今、天下は如何なる時ぞや。君臣の義、講ぜざること六百余年、近時に至りて華夷の弁を并せて、またこれを失う。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
もしそれ彼らと時を同じうしたる、革命風雲児のさきがけたる藤田東湖に至りては、また大いにことなるものなくんばあらず。王覇おうはの別、華夷かいの弁に至りては、藤田は一種の水戸的執迷を脱するあたわざりき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)