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塊
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かい
ふりがな文庫
“
塊
(
かい
)” の例文
信玄は、本堂の真正面に、床几をおかせて、
倚
(
よ
)
っていた。具足のうえの緋の衣も、その怒れる顔も、さながら一
塊
(
かい
)
の焔のように見える。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また大声が、眼の前に爆発して、暗黒が
凝
(
こ
)
ったかと見える一
塊
(
かい
)
の人影が、ノッソリ立ち現われた。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ただ見る一
塊
(
かい
)
のまどいがばらばらととけて四方にちり、あるものは海へとびこみ、あるものは岩にかくれ、あるものは逃げ場を失って、岩の上をくるくるまいまわった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
瑜伽三密
(
ゆがさんみつ
)
の霊場叡山を敵として、今、自己の全武力をあげて包囲にかかりながら、一
塊
(
かい
)
の土には、
掌
(
て
)
を合わせて
哭
(
な
)
く信長であった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新之助は、
闇
(
やみ
)
の中の又闇の中に、もう一箇の人間のかたちになりかけた一
塊
(
かい
)
の血液を思いうかべて、自分が確かに為した事の結果に、
慄然
(
りつぜん
)
とおののいた。
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
雷火
(
らいか
)
の
炸裂
(
さくれつ
)
は、
詭計
(
きけい
)
でもなんでもない。
怪人
(
かいじん
)
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
が、ふところに
秘
(
ひ
)
めておいた一
塊
(
かい
)
の
強薬
(
ごうやく
)
を、
祭壇
(
さいだん
)
に燃えのこっていたろうそく
火
(
び
)
へ投げつけたのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そもそも、
没羽箭
(
ぼつうせん
)
張清の得意とする“
礫
(
つぶて
)
”ほどやっかいな物はない。近づけば左手の
閃刀
(
せんとう
)
が片手使いのあしらいを見せ、離れればたちどころに、一
塊
(
かい
)
の小石を
発矢
(
はっし
)
と飛ばしてくる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
塊
(
かい
)
の大石や、一箇の木材で、幾十か知れない人馬が傷つけられた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塊
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
“塊”を含む語句
土塊
一塊
肉塊
石塊
凝塊
氷塊
二塊
岩塊
塊的
血塊
磊塊
塊然
雪塊
結塊
金塊
山塊
根塊
団塊
節塊立
黒塊
...