“磊塊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らいかい66.7%
らいくわい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何十年来シベリヤの空をにらんで悶々もんもん鬱勃うつぼつした磊塊らいかいを小説に托して洩らそうとはしないで、家常茶飯的の平凡な人情の紛糾に人生の一臠いちれんを探して描き出そうとしている。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
蹉跌さてつ彼において何かあらん、彼は蜻蜓州せいていしゅうの頭尾を踏み破りて、満目まんもく江山こうざんにその磊塊らいかいの気を養えり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
彼夫人の汝が言を聞きて泣きしは、或は他人の語中より自家の閲歴を聽き出し、他人の杯酒もて自家の磊塊らいくわいそゝぎしにはあらずや。