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一臠
ふりがな文庫
“一臠”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
いちれん
60.0%
ひときれ
40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いちれん
(逆引き)
何十年来シベリヤの空を
睨
(
にら
)
んで
悶々
(
もんもん
)
鬱勃
(
うつぼつ
)
した
磊塊
(
らいかい
)
を小説に托して洩らそうとはしないで、家常茶飯的の平凡な人情の紛糾に人生の
一臠
(
いちれん
)
を探して描き出そうとしている。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
私は広く四方八方の
世人
(
せじん
)
に向こうて、まあ
嘘
(
うそ
)
と思って一度味わってみてください、と
絶叫
(
ぜっきょう
)
したい。私はけっして
嘘言
(
きょげん
)
は
吐
(
は
)
かない。どうかまずその肉の
一臠
(
いちれん
)
を
嘗
(
な
)
めてみてください。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
一臠(いちれん)の例文をもっと
(3作品)
見る
ひときれ
(逆引き)
しかもその日、晩飯を食わせられる時、道具屋が、めじの刺身を
一臠
(
ひときれ
)
箸
(
はし
)
で挟んで、鼻のさきへぶらさげて、東京じゃ、これが一皿、じゃあない、一臠、
若干金
(
いくら
)
につく。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ラサという所はラマだの
糸瓜
(
へちま
)
だのといいながら、
夜叉
(
やしゃ
)
や
郎苦叉鬼
(
ラクシャキ
)
のように肉を山のように積んで、俺達に
一臠
(
ひときれ
)
もくれんで自分ばかり喰って居る。こんな所は極楽も
糸瓜
(
へちま
)
もあったもんじゃない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
一臠(ひときれ)の例文をもっと
(2作品)
見る
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
臠
漢検1級
部首:⾁
25画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥
“一臠”のふりがなが多い著者
河口慧海
牧野富太郎
内田魯庵
泉鏡花