“郎苦叉鬼”の読み方と例文
読み方割合
ラクシャキ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは郎苦叉鬼ラクシャキたたりであるとかあるいは鳩槃陀鬼クハンダキまたは夜叉鬼やしゃきの害であるとか、あるいは死霊、悪魔、その地方の悪神等が祟りをして居るとかいうことをよく見定めて
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
ラサという所はラマだの糸瓜へちまだのといいながら、夜叉やしゃ郎苦叉鬼ラクシャキのように肉を山のように積んで、俺達に一臠ひときれもくれんで自分ばかり喰って居る。こんな所は極楽も糸瓜へちまもあったもんじゃない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そういう有様を細かに見て来たから、ラサ府を指して餓鬼の国といい、ラマすべてを夜叉やしゃである、郎苦叉鬼ラクシャキである、肉喰いの悪魔であると罵倒ばとうしたのは、あながち理由のない事ではございません。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)