“血塊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けっかい66.7%
ちだま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
英雄は古来センティメンタリズムを脚下きゃっか蹂躙じゅうりんする怪物である。金将軍はたちまち桂月香を殺し、腹の中の子供を引ずり出した。残月の光りに照らされた子供はまだ模糊もことした血塊けっかいだった。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うわッ、血だ、血、血、ぬらぬらとした真紅な血塊けっかいだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そうしますと、一方ではあの執着が、私の手を遮ってしまうので、結局宿命の、行くがままに任せて——。死児を生み、半児の血塊ちだまを絶えず泣かしつづけて——。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)