“けっかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
決潰52.4%
結界23.8%
血塊9.5%
欠潰4.8%
結改4.8%
結解4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
築土ついじの内側には、すでに門側の衛門小屋やうまやの辺りから駈けつけた織田のさむらい達が、得物えものを選ばず押っ取って、奔河ほんが決潰けっかいをふせぎに当ったが
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
越中立山の口碑では、結界けっかいを破って霊峰に登ろうとした女性の名を、若狭の登宇呂とうろうばと呼んでいる。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
うわッ、血だ、血、血、ぬらぬらとした真紅な血塊けっかいだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
岡の片端の欠潰けっかいした部分が、しばしば地名となっているのも何か理由のあったことと思う。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「へえ、いたします。弓と申しても楊弓ようきゅうですが、五月、九月の結改けっかいの会には、わざわざ江戸へ出かけて行き、昨年などは、百五十本を金貝かながいの目録を取ったということでございます」
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
蒲生家の覚えの勇士の結解けっかい十郎兵衛、種村伝左衛門という二人にも先んじて好い敵の首を取ったので、鶴千代丸に付置かれた二人は面目無いやら嬉しいやらで舌を巻いた。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)