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決潰
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けっかい
ふりがな文庫
“
決潰
(
けっかい
)” の例文
ダムに叩きつけたんです。ダムは
決潰
(
けっかい
)
して、ものすごい水が下へ
大洪水
(
だいこうずい
)
のようになって落ちていきます。たいへん、たいへん。早く出て来てください
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
築土
(
ついじ
)
の内側には、すでに門側の衛門小屋や
厩
(
うまや
)
の辺りから駈けつけた織田のさむらい達が、
得物
(
えもの
)
を選ばず押っ取って、
奔河
(
ほんが
)
の
決潰
(
けっかい
)
をふせぎに当ったが
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此家の主人の処世の老練と、観照の周密と、洞察力の鋭敏とは、一切を識破して、そして其力を用いて、将に発せんとする不幸の
決潰
(
けっかい
)
を阻止せんとするのである。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
私は、私の堤の
決潰
(
けっかい
)
を埋めるために葛岡さんを土俵として持って来ました。私は、私と蝶子さんあなたとの肉の癒着を防ぐために葛岡さんを鋭いメスとして使いました。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
支那事変の初頭に作戦的に
決潰
(
けっかい
)
して黄海にそゝいでゐた河口が揚子江へそゝいでゐる。これを日本軍が大工事を起してゐるのだが、これが映画の主題で、この方は私に関係はない。
魔の退屈
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
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特に岡山以北の土地は
矢作
(
やはぎ
)
川大平川の下流が逆流することになるので隣接領の大名から再三中止の申入れがあったにもかかわらず、一度
決潰
(
けっかい
)
したら二度と再築しないという約束で
本所松坂町
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
一たびこのところ
決潰
(
けっかい
)
せむか、
城
(
じょう
)
の
端
(
はな
)
の町は
水底
(
みなそこ
)
の都となるべしと、人々の恐れまどいて、怠らず土を
装
(
も
)
り石を伏せて堅き堤防を築きしが、あたかも今の関屋少将の夫人姉上十七の時なれば
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
連日の豪雨でこの間から
危惧
(
きぐ
)
していたのであるが、今朝になると案の定近所が騒がしく、住吉川の堤防が
決潰
(
けっかい
)
しそうだと云う
噂
(
うわさ
)
が耳に這入ったり、自警団員などが警戒に走ったりしているので
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そのため、
雒城
(
らくじょう
)
の
鋤鍬
(
すきくわ
)
部隊は、毎夜のように堤防をうかがうが、どうしてもこれの
決潰
(
けっかい
)
に手を下すことができない。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼が戸口から出て、ダムの
破壊箇所
(
はかいかしょ
)
と反対の方向へ、二三歩走ったと思うと、庁舎は大きな音をたてて、
決潰
(
けっかい
)
ダムの下のさかまく
泥水
(
どろみず
)
の中へ、がらがらと落ちていった。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
支那事変の初頭に作戦的に
決潰
(
けっかい
)
して
黄海
(
こうかい
)
にそそいでいた河口が
揚子江
(
ようすこう
)
へそそいでいる。これを日本軍が大工事を起しているのだが、これが映画の主題で、この方は私に関係はない。
魔の退屈
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
そこで五千の
鋤鍬
(
すきくわ
)
部隊は、夜陰を待って、
涪江
(
ふこう
)
の堤防を
決潰
(
けっかい
)
すべく、待機を命じられた。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大溜池の
決潰
(
けっかい
)
も事なく済んだ。
鬼
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“決潰”の意味
《名詞》
決潰(けっかい)
決壊。
(出典:Wiktionary)
決
常用漢字
小3
部首:⽔
7画
潰
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“決潰”で始まる語句
決潰口