かい)” の例文
旧字:
そのばんのカルタかいは、なかなかにぎやかだったのです。カルタにつかれた時分じぶん、おすしや、あまざけや、みかんや、お菓子かしなどがました。
つじうら売りのおばあさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
愛は偏狭へんきょうきらう、また専有をにくむ。愛したる二人の間に有り余るじょうげて、ひろ衆生しゅじょううるおす。有りあまる財をなげうって多くの賓格ひんかくかいす。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しゅうとどまるもくも、岫を出ずるも雲、かいするも雲、別るるも雲、何をか一じょうを期せん。——おさらば、おさらば」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慶応義塾けいおうぎじゅくのわかい学生がくせいたちは、ふるい十九世紀せいきをおくり、あたらしい二十世紀せいきをむかえるために、一九〇〇ねん十二がつ三十一にち、にぎやかなかいをひらきました。
わかい白ぎつねの貴婦人きふじんのあいだに、ささやかなおちゃかいがひらかれることもありません。雪の女王の広間は、ただもうがらんとして、だだっぴろく、そしてさむいばかりでした。
それは僕がかつて恐ろしい目にあった虎丸タイガーまるだ。約三ヶ月目であいかいしたどろぼう船だが、もう舷側にはカキ殻がおびただしく附着し、甲板には人影もなく、船体から烈しい臭気が発散している。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
良辰佳会古難並 〔ときかいいにしえより並び難し
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それからその数字を一つは横へ、一つはたてに繰って、両方が一点にかいしたところを本で引いて見ると、辻占つじうらのような文句が出る事になっていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「このあいだ、ぼくうちのカルタかいでおかおに、すみをぬられなかったのは、かねさん一人ひとりだけだろう。かねさんは、えらいなあ。」と、達夫たつおくんは今夜こんやまたけて
つじうら売りのおばあさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いうまでもなく、彼は、荘王の大恩に報じたものです。世にはこの佳話を、絶纓ぜつえいかいと伝えています。……太師におかれても、どうか、荘王の大度たいどを味わってください」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぼくは、学校がっこうかいがあると、ハーモニカをくんだよ。」と、りょうちゃんが、いいました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、道にかいして、参陣を名のって来る者が——三十人、五十人、——ひきもきらない。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「きょうは、義雄よしおさんのうちのカルタかいだ。」というので、みんなはよろこんでいました。
つじうら売りのおばあさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
いったい、武人と武人のかいするときは、得てして、壮挙そうきょとか決死とか、威勢のよい案に、決まりやすいものである。はらでは、危ういと思っても、弱音よわねに似た意見をのべることは、たれも好まない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鴻門こうもんかいあら
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きみ一夕いっせきかい
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
絶纓ぜつえいかい
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
群英ぐんえいかい
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)