“黙会”のいろいろな読み方と例文
旧字:默會
読み方割合
もくかい25.0%
もくくわい25.0%
もくゑ25.0%
もっかい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままでは鮎子の愛情にひかされて、阪井の悪事に黙会もくかいしているような気味合いもないではありませんでしたが、こうなった上は敢然と阪井と決闘するほかはなくなりました。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
予はフイイレンチエに来てはじめてミケランゼロとドナテロの彫像を、さうして彼等の精神を真に黙会もくくわいした現代の天才は一人ひとりのロダン翁であることを感じた。ロダンはミケランゼロの直系である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
周囲の人は、皆この重要な刹那を黙会もくゑして、殆ど息もしないでゐる。併し卓の下の端にゐる小さいオスワルドは、遅馳おくればせにスウプを啜つてゐる。
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
両人の間になにか黙会もっかいがあったので、自分の見るところでは、迦知安(広東)か暹羅シャムあたりの物産だとしか思えない。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)