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快
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かい
ふりがな文庫
“
快
(
かい
)” の例文
大亀だの、阿能十だの、三平だの、お島だのという誇悪と社会反逆を
快
(
かい
)
とする不良の徒も、毒茸のように、生え揃って来たものだった。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しきりに彼女らの恥ずかしがる言葉をささやいて、ひそかに
復讐
(
ふくしゅう
)
の一種を遂げることが、森林ではできない。そういう
快
(
かい
)
を
行
(
や
)
る機会がないのだ。
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
先を見ずにその場にて一時の
快
(
かい
)
を
貪
(
むさぼ
)
る極めて短慮な者には、内容のさらにない雄弁を
揮
(
ふる
)
ってみたり、あるいは
大声
(
たいせい
)
一
喝
(
かつ
)
、相手の人には痛くもない
讒謗
(
ざんぼう
)
や冷評を
浴
(
あび
)
せかけて
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
苦しみそのものの催眠作用に
捉
(
とら
)
われてしまった結果であろうか? それともまた
手傷
(
てきず
)
を負った兵士が、わざわざ傷口を開いてまでも、一時の
快
(
かい
)
を
貪
(
むさぼ
)
るように、いやが上にも苦しまねばやまない
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やがての、
仁和寺
(
にんなじ
)
の
行幸
(
みゆき
)
には、心ゆくばかり、
馳
(
か
)
け
競
(
きそ
)
うて、春の口惜しさをそそぎ、かたがたとともに、
快
(
かい
)
を叫びたいと存ずる。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
しかるにたびたび言うとおり僕は
他山
(
たざん
)
の
瓦礫
(
がれき
)
を
捕
(
とら
)
え来たって、自国の
璞玉
(
たま
)
に比してみずから
快
(
かい
)
とするの
愚
(
ぐ
)
なることを信ずるから、常に他山の石を
藉
(
か
)
りて自分の玉を
磨
(
みが
)
くの用に供したいと思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
なぜならば、人生とは、母胎の陣痛から始まって、すべての
快
(
かい
)
は、苦を越えなければつかみ得ないものになっているから——というのである。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
浪にゆられながら、
快
(
かい
)
を叫んでいたが、旅川周馬、まだよろこぶのは少し早かった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三度は喧嘩掠奪の
快
(
かい
)
をむさぼった青年期もあったが、幼少から通っていた兵学の師毛利時親の本心に疑いをもちだし、またほかの学問へ身を入れたり、妻子と愉しむ日を無上として来てからは
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、がやがや
快
(
かい
)
を叫びあっていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
快
(
かい
)
を発して叫びました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“快”の意味
《名詞》
(カイ) 気持ちがよいこと。
(出典:Wiktionary)
“快(
快感
)”の解説
快感(かいかん、el: ἡδονή, 、la: voluptas、en: pleasure)は、気持ち良いと感じる事。快楽(かいらく)、享楽(きょうらく)とも。喜び・幸せ・満足等の感情と密接に結びついている。
(出典:Wikipedia)
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“快”を含む語句
爽快
愉快
不快
全快
快活
快方
快楽
快濶
快癒
快樂
快走艇
心快
明快
快適
快感
快哉
不愉快
痛快
快諾
快然
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