“快然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいぜん85.7%
はつきり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陶土とうどの破片、水のしぶき、それが快然かいぜんたる一爆音を発して、光秀のおもてから胸へね返った。光秀は、濡れた顔を、夜空へあげて、呵々かかと笑った。独りで笑っていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
英気勃々ぼつぼつとして我こそ姫君の選に預からんと心ひそかに期する所あるは独身者の若紳士なり。中川兄妹は主人方の手伝い役、小山夫婦は来客の間を周旋しゅうせんし、大原満は快然かいぜんとして得意の色あり。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
其夜そのよからぼくねつ今日けふ三日みつかになるが快然はつきりしない。やまのぼつて風邪かぜいたのであらう。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)