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帰
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かえ
ふりがな文庫
“
帰
(
かえ
)” の例文
旧字:
歸
「おやおや、まあ。めずらしい大きな
瓜
(
うり
)
だこと、さぞおいしいでしょう。うちへ
持
(
も
)
って
帰
(
かえ
)
って、おじいさんと
二人
(
ふたり
)
で
食
(
た
)
べましょう。」
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
やがて、そのものは、
立
(
た
)
ち
帰
(
かえ
)
りました。お
待
(
ま
)
ちになっていたお
姫
(
ひめ
)
さまは、どんなようすであったかと、すぐにおたずねになりました。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また
或時
(
あるとき
)
、市中より何か
買物
(
かいもの
)
をなして
帰
(
かえ
)
り
掛
(
が
)
け、
鉛筆
(
えんぴつ
)
を借り
少時
(
しばらく
)
計算
(
けいさん
)
せらるると思ううち、アヽ
面倒
(
めんどう
)
だ面倒だとて鉛筆を
抛
(
なげう
)
ち去らる。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
昼
(
ひる
)
すこし
前
(
まえ
)
にはもう
二人
(
ふたり
)
の
兄
(
にい
)
さんが
前後
(
ぜんご
)
して
威勢
(
いせい
)
よく
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
た。
一人
(
ひとり
)
の
兄
(
にい
)
さんの
方
(
ほう
)
は
袖子
(
そでこ
)
の
寝
(
ね
)
ているのを
見
(
み
)
ると
黙
(
だま
)
っていなかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
隠
(
かく
)
すにゃ
当
(
あた
)
らないから、
有様
(
ありよう
)
にいって
見
(
み
)
な、
事
(
こと
)
と
次第
(
しだい
)
に
因
(
よ
)
ったら、
堺屋
(
さかいや
)
は、このままお
前
(
まえ
)
には
会
(
あわ
)
せずに、
帰
(
かえ
)
ってもらうことにする」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
ミハイル、アウエリヤヌイチは
一人
(
ひとり
)
して
元気
(
げんき
)
よく、
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで
町
(
まち
)
を
遊
(
あそ
)
び
歩
(
ある
)
き、
旧友
(
きゅうゆう
)
を
尋
(
たず
)
ね
廻
(
まわ
)
り、
宿
(
やど
)
には
数度
(
すうど
)
も
帰
(
かえ
)
らぬ
夜
(
よ
)
があった
位
(
くらい
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そして
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
が
帰
(
かえ
)
って
来
(
く
)
るのを
窓
(
まど
)
から
見
(
み
)
ると、
急
(
きゅう
)
に
悪魔
(
あくま
)
が
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
へはいってでも
来
(
き
)
たように、
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
の
持
(
も
)
っている
林檎
(
りんご
)
をひったくって
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
わたくしは、もう
人形使
(
にんぎょうつかい
)
をやめまして、
故郷
(
こきょう
)
に
帰
(
かえ
)
るつもりでおりました。この人形も、もう
人様
(
ひとさま
)
にお目にかけないつもりでおりました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
実家
(
さと
)
の
両親
(
りょうしん
)
は
大
(
たい
)
へんに
私
(
わたくし
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
案
(
あん
)
じてくれまして、しのびやかに
私
(
わたくし
)
の
仮宅
(
かりずまい
)
を
訪
(
おとず
)
れ、
鎌倉
(
かまくら
)
へ
帰
(
かえ
)
れとすすめてくださるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
命を捨てゝも主人を助けてえというのだから、此の事が世間へ知れせえしなけりゃアいゝのだ、貰って早くお屋敷へ
帰
(
かえ
)
って下せえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
牧師の
慰言
(
いげん
)
も親友の
勧告
(
すすめ
)
も今は
怨恨
(
うらみ
)
を起すのみにして、余は
荒熊
(
あれくま
)
のごとくになり「愛するものを余に
帰
(
かえ
)
せよ」というより
外
(
ほか
)
はなきに至れり。
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
シューラは
泣
(
な
)
いてみたり、また
笑
(
わら
)
い
出
(
だ
)
したりした。
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
っても、また泣いたり
笑
(
わら
)
ったりした。ママに
様子
(
ようす
)
を
話
(
はな
)
して、
訴
(
うった
)
えた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
どうしたのかとちゅうまで
霧
(
きり
)
を
散
(
ち
)
らしてきたその
水独楽
(
みずごま
)
、かれの手へは
帰
(
かえ
)
らずに、
忽然
(
こつぜん
)
と、どこかへ見えなくなってしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
S、H
氏
(
し
)
も
京都
(
けうと
)
から
来
(
き
)
たT
氏
(
し
)
の
連中
(
れんちう
)
が、どこかで
待
(
ま
)
つてゐるといふので、
夫人
(
ふじん
)
と
何
(
なに
)
か
打合
(
うちあわ
)
せをして、
少
(
すこ
)
し
前
(
まえ
)
に
帰
(
かえ
)
つて
行
(
い
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
私の眼はきらきらしました。しだいに
帰
(
かえ
)
り
途
(
みち
)
の暑さが
想
(
おも
)
いやられるようになりました。私は兄さんを
促
(
うなが
)
してまた山を下りました。その時です。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そら、ばけものはチブスになって
死
(
し
)
ぬだろう。そこでぼくはでてきてあんずのおひめ
様
(
さま
)
をつれてお
城
(
しろ
)
に
帰
(
かえ
)
るんだ。そしておひめ
様
(
さま
)
をもらうんだよ。
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ちがうでしよう。
女中
(
じょちゅう
)
から
板前
(
いたまえ
)
まで
調
(
しら
)
べてある。
夕方
(
ゆうがた
)
出
(
で
)
かけて、十二
時
(
じ
)
ごろ、タクシーで
帰
(
かえ
)
つたことがわかつている」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
ついに
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ませんでした。
勇
(
いさ
)
ましく
日露戦争
(
にちろせんそう
)
の
花
(
はな
)
と
散
(
ち
)
ったのです。しかし、
海蔵
(
かいぞう
)
さんのしのこした
仕事
(
しごと
)
は、いまでも
生
(
い
)
きています。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
そんな
恰好
(
かっこう
)
をして、お
友
(
とも
)
だちのジャンのところへ
行
(
い
)
けるはずがないでしょう? 四人がお家へ
帰
(
かえ
)
ったら、みんなのお
母
(
かあ
)
さんは、その
脚
(
あし
)
をごらんになって
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
或
野分立
(
のわきだ
)
った日、圭介は荻窪の知人の葬式に出向いた
帰
(
かえ
)
り
途
(
みち
)
、駅で電車を待ちながら、夕日のあたったプラットフォームを一人で行ったり来たりしていた。
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
甲野博士にねだったかいがあって、博士はその日研究所の
帰
(
かえ
)
り
路
(
みち
)
に、隆夫の家へ寄ってくれることになった。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そしていま、ようやくのことで、みんなのところへ
帰
(
かえ
)
る道が見つかったものですから、たいそう
喜
(
よろこ
)
びました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
が、
翌朝
(
よくあさ
)
早
(
はや
)
く、
一人
(
ひとり
)
の
百姓
(
ひゃくしょう
)
がそこを
通
(
とお
)
りかかって、この
事
(
こと
)
を
見
(
み
)
つけたのでした。
彼
(
かれ
)
は
穿
(
は
)
いていた
木靴
(
きぐつ
)
で
氷
(
こおり
)
を
割
(
わ
)
り、
子家鴨
(
こあひる
)
を
連
(
つ
)
れて、
妻
(
つま
)
のところに
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
行田からの
帰
(
かえ
)
り
途
(
みち
)
、長野の
常行寺
(
じょうこうじ
)
の前まで来ると、何かことがあるとみえて、山門の前には人が多く集まって、がやがやと話している。小学校の生徒の列も見えた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
其日は
始終
(
しじゅう
)
跟
(
つ
)
いてあるき、翌朝山の上の
小舎
(
こや
)
にまだ寝て居ると、白は戸の
開
(
あ
)
くや否飛び込んで来て、
蚊帳
(
かや
)
越
(
ご
)
しにずうと頭をさし寄せた。
帰
(
かえ
)
りには、予め白を
繋
(
つな
)
いであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
仮にこの明りでお
出
(
いで
)
やれお
帰
(
かえ
)
りやれと言うことに、今はなっていても、本来の火の光に対する我々の考えは別であって、やがて、日を拝みまた
雷火
(
らいか
)
を
崇信
(
すうしん
)
した古い神道と
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
トーマスは、透明人間が
帰
(
かえ
)
ってきていたと知ると、おそろしさでふるえあがってしまった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
然るに
何様
(
どう
)
いうものだったか、其時は勢威日に盛んであった丁謂は、寂照を
留
(
とど
)
めんと欲して、
切
(
しきり
)
に
姑蘇
(
こそ
)
の山水の美を説き、照の徒弟をして答釈を
持
(
もて
)
帰
(
かえ
)
らしめ、照を呉門寺に置いて
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
あやしき
少女
(
おとめ
)
の去りてより、ほどなく人々あらけぬ。
帰
(
かえ
)
り
路
(
じ
)
にエキステルに問へば
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
また藩の諸役所にて公然たる
賄賂
(
わいろ
)
の
沙汰
(
さた
)
は
稀
(
まれ
)
なれども、
自
(
おのず
)
から
役徳
(
やくとく
)
なるものあり。江戸大阪の勤番より
携
(
たずさえ
)
帰
(
かえ
)
る
土産
(
みやげ
)
の品は、旅費の
残
(
のこり
)
にあらざれば
所謂
(
いわゆる
)
役徳を
積
(
つみ
)
たるものより外ならず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
三日ばかり
経
(
た
)
って夜分村長は富岡老人を
訪
(
と
)
うた。
機会
(
おり
)
を見に行ったのである。然るに座に校長細川あり、酒が出ていて老先生の
気焔
(
きえん
)
頗
(
すこぶ
)
る
凄
(
すさ
)
まじかったので
長居
(
ながい
)
を
為
(
せ
)
ずに
帰
(
かえ
)
って了った。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
波
(
なみ
)
うちぎわに、ごろごろころがっている、大きなにぎりめしほどある石が、
波
(
なみ
)
にあらわれて、すっかり、たまごのようにまるくなっているのにおどろいて、それを一つずつもって
帰
(
かえ
)
った。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
「あ、
帰
(
かえ
)
つたよ」「
御土産
(
をみやげ
)
もたんとあるよ」
夜汽車
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
「保証人がなくていけなければ
帰
(
かえ
)
ります」
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「
私
(
わたし
)
が、お
約束
(
やくそく
)
をいたします。
勇
(
いさ
)
ましい、
遠
(
とお
)
い
船出
(
ふなで
)
から、あなたのお
帰
(
かえ
)
りなさる
日
(
ひ
)
を、
氏神
(
かみさま
)
にご
無事
(
ぶじ
)
を
祈
(
いの
)
って、お
待
(
ま
)
ちしています。」
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「うん、うん、それはお
前
(
まえ
)
の
言
(
い
)
うとおりだとも。だからねずみの
言
(
い
)
うことは
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げずに
帰
(
かえ
)
してやったのだから、
安心
(
あんしん
)
おしなさい。」
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
知
(
し
)
りませんよ。お
母
(
っか
)
さんが
風邪
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
いて、
独
(
ひと
)
りで
寝
(
ね
)
ててござんすから、ちっとも
速
(
はや
)
く
帰
(
かえ
)
らないと、あたしゃ
心配
(
しんぱい
)
でなりませんのさ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
『きっと
返却
(
かえ
)
します、きっと。』などと
誓
(
ちか
)
いながら、また
帽
(
ぼう
)
を
取
(
と
)
るなり
出
(
で
)
て
行
(
い
)
った。が、
大約
(
おおよそ
)
二
時間
(
じかん
)
を
経
(
た
)
ってから
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
た。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ちょうど
袖子
(
そでこ
)
はある
高等女学校
(
こうとうじょがっこう
)
への
受験
(
じゅけん
)
の
準備
(
じゅんび
)
にいそがしい
頃
(
ころ
)
で、
遅
(
おそ
)
くなって
今
(
いま
)
までの
学校
(
がっこう
)
から
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
た
時
(
とき
)
に、その
光子
(
みつこ
)
さんの
声
(
こえ
)
を
聞
(
き
)
いた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
王子
(
おうじ
)
は
上
(
うえ
)
へ
昇
(
のぼ
)
って
見
(
み
)
たいと
思
(
おも
)
って、
塔
(
とう
)
の
入口
(
いりぐち
)
を
捜
(
さが
)
したが、いくら
捜
(
さが
)
しても、
見
(
み
)
つからないので、そのまま
帰
(
かえ
)
って
行
(
ゆ
)
きました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そう思いながら、それでもまだ、
帰
(
かえ
)
る道をむなしく歩いていくことはおしそうに、
狛笛
(
こまぶえ
)
をとって、その
歌口
(
うたぐち
)
を
湿
(
しめ
)
しはじめる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実
(
じつ
)
はここがそちの
修行場
(
しゅぎょうば
)
なのじゃ。モー
別
(
べつ
)
に
下
(
した
)
の
岩屋
(
いわや
)
に
帰
(
かえ
)
るにも
及
(
およ
)
ばぬ。
早速
(
さっそく
)
内部
(
なか
)
へ
入
(
はい
)
って
見
(
み
)
るがよい。
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も一
切
(
さい
)
取
(
と
)
り
揃
(
そろ
)
えてあるから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
コスモとコスマとは、人形を
大事
(
だいじ
)
にかかえて、
故郷
(
こきょう
)
へ
帰
(
かえ
)
っていきました。たくさんもらったお金を、半分ばかり、ターコール
僧正
(
そうじょう
)
へおくりました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
私
(
わたし
)
は
今朝
(
けさ
)
急患
(
きゅうかん
)
があつて
往診
(
おうしん
)
に
出
(
で
)
かけました。ところが
往
(
い
)
きにも
帰
(
かえ
)
りにも、
老人
(
ろうじん
)
の
家
(
うち
)
の
門
(
もん
)
が五
寸
(
すん
)
ほど
開
(
ひら
)
きかかつていたから、へんなことだと
思
(
おも
)
つたのです。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
僕
(
ぼく
)
たちは
弁当
(
べんとう
)
を
持
(
も
)
っていなかったので
腹
(
はら
)
ぺこになって、
村
(
むら
)
に二
時頃
(
じごろ
)
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
た。それから
深谷
(
ふかだに
)
までお
爺
(
じい
)
さんを
届
(
とど
)
けにいってくるのは
楽
(
らく
)
な
仕事
(
しごと
)
ではなかった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
私
(
わし
)
も嬉しゅうござえます、就きまして国へ
帰
(
かえ
)
ろうと思って居りましたが、山口屋に預けた金が三百両ばかりで、国に
帰
(
けえ
)
って
家
(
うち
)
を立てべいとは存じましたが
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
学校から
帰
(
かえ
)
って
来
(
く
)
ると、エムリーヌ・カペルさんは、いいお
点
(
てん
)
をいただいたということをお母さんにお
話
(
はな
)
ししました。それから、その
後
(
あと
)
でこういいました——
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
一人の
嫂
(
あによめ
)
が自分にはこういろいろに見えた。事務所の机の前、
昼餐
(
ひるめし
)
の
卓
(
たく
)
の上、
帰
(
かえ
)
り
途
(
みち
)
の電車の中、下宿の火鉢の
周囲
(
まわり
)
、さまざまの所でさまざまに変って見えた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そうこうしているうちに、庭の方を探しに行った組の警官が、息せき切って
馳
(
は
)
せ
帰
(
かえ
)
ってきました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これといふ
事
(
こと
)
もなかつた。みんなはやがて
椅子
(
いす
)
を
離
(
はな
)
れた。そして
以前
(
いぜん
)
の
部屋
(
へや
)
へ
帰
(
かえ
)
つて
来
(
き
)
た。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
帰
常用漢字
小2
部首:⼱
10画
“帰”を含む語句
帰途
帰宅
帰来
帰京
帰路
帰朝
帰郷
不如帰
帰省
立帰
帰家
帰去来
帰国
御帰
帰命頂礼
持帰
往帰
帰納的
犬帰
帰邸
...