“狛笛”の読み方と例文
読み方割合
こまぶえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう思いながら、それでもまだ、かえる道をむなしく歩いていくことはおしそうに、狛笛こまぶえをとって、その歌口うたぐち湿しめしはじめる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、うしろの床の間から、朱塗しゅぬり狛笛こまぶえを取って、ここへ——という目でさしまねきました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浜松城はままつじょうをでてまいりましたのはよいでしたが、とちゅう空でおそろしいきりにまかれ、やッといまごろここにきましたが、ここへくると、またどこかで狛笛こまぶえがしていたせいか
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)