“狛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こまいぬ50.0%
こま25.0%
コマ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舊知己とは、社前に相對してぬかづいて居る一双の石のこまいぬである。詣づる人又人の手で撫でられて、其不恰好な頭は黒く膏光あぶらびかりがして居る。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「今度初めて行く所だが、なんでも、北多摩のはずれで秩父境ちちぶざかいにあたる所だというんだが、そこに、高麗こま村のこま家というえらい旧家があるそうじゃ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
駒は、獅子に対するコマ犬である。今は神社にだけ残つたが、元は、貴族の間に使はれて居た。其が今日では、狛を駒と解して、馬の形に変つてしまつたから、訣が訣らなくなつて了うた。
田遊び祭りの概念 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)