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帰
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い
ふりがな文庫
“
帰
(
い
)” の例文
旧字:
歸
「そらそうと、時やんは、姐さんを迎えに行くちゅうて、広島に
帰
(
い
)
んだが、うまいこと、つれて戻りきるじゃろか?」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
ケッタカ、ケッタカ。蹴ってやる。おどれや。もう健
帰
(
い
)
にくされ、健はうちの
子
(
こお
)
とちがうがい、健
家
(
く
)
い帰にくされ。
大根の葉
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
これ程寒い思ひをして、怒られに
帰
(
い
)
ぬ馬鹿もない。同じ苦情を聞かふなら、これからどこぞで一寝入。明日の事にしやうかしら。いやそれも悪からふ。
したゆく水
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
「そうか、そうかも判らん、
良
(
え
)
え子には、そうしてお姿を拝ましてくだされるかも判らん、さあ、
帰
(
い
)
のう」
放生津物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
宅が憎いから宅が困る様にと思うて下女を
帰
(
い
)
なしたのだと出来るだけの悪口を云つて居た。
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
▼ もっと見る
「僕は
故郷
(
くに
)
に
帰
(
い
)
ってこうかと思う。じつはもうきめているのだ」という意外な言葉。
非凡なる凡人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
秋三は「
帰
(
い
)
ね帰ね」と云うとそのまま奥庭の方へ行きかけた。
南北
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
すぐ焼跡が物騒で
帰
(
い
)
ねんさかい泊めてくれ。
世相
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「ええわい。俺も
帰
(
い
)
なう。」
無題Ⅰ
(新字旧仮名)
/
北条民雄
(著)
「それでも、マンの手紙に、そう書いてある。それで、わしが
帰
(
い
)
んで来ようかと考えたわけじゃが……」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
「そやせに、うちもう一と月ほど
帰
(
い
)
んでやらへんつもりで喧嘩してでてきたんよ」と、涙をふいた。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
「今まで一人で、こんな処で何をしておった、お
飯
(
まんま
)
が出来たから
喫
(
く
)
わそうと思うて
尋
(
と
)
めよった、お
母
(
かあ
)
も手伝いに往っておっても、お前のことばかり心配しよる、早う
帰
(
い
)
んでお
飯
(
まんま
)
にしよう」
放生津物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「勘よ。お前これから
帰
(
い
)
んで、一寸
拵
(
こしら
)
えて来てくれんか。」
南北
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
船山「もうお
帰
(
い
)
にやすか」
四つの都
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「さきに
帰
(
い
)
んだわ。」
無題Ⅰ
(新字旧仮名)
/
北条民雄
(著)
「実枝、聞いたか、男いうもんはあんなんど。やれ財産があるの、やれ何とか議員でござるの、まま子が三人あることは忘れとったように
帰
(
い
)
にしなに
小
(
こ
)
んまい声でいうたなあ」
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
村の人に云わさすがええと云うて、王様は
帰
(
い
)
んでしもうた、鮒になった男は、どうして元の人間になろうかと云うと、漁師の垂れた
鉤
(
つりばり
)
に釣られるか、網に採られるかして、人間に料理してもらえば
放生津物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「秋公
帰
(
い
)
ぬのか?」と安次が訊いた。
南北
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「お母さんもう
帰
(
い
)
なんか。今日は天気が
快
(
よ
)
すぎる。のぼせるといかんせに帰なんか」
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
迎えに来よるやらしれん。そうじゃ、さあ早よ
帰
(
い
)
なんか、早よ
帰
(
い
)
なんか。
大根の葉
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
「さ、そんならぼつぼつ
帰
(
い
)
のうか健、克ちゃんが待っちょるせにな。」
大根の葉
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
帰
常用漢字
小2
部首:⼱
10画
“帰”を含む語句
帰途
帰宅
帰来
帰京
帰路
帰朝
帰郷
不如帰
帰省
立帰
帰家
帰去来
帰国
御帰
帰命頂礼
持帰
往帰
帰納的
犬帰
帰邸
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