“かえっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
78.0%
17.3%
1.6%
夕方帰0.8%
帰京0.8%
帰宅0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お医者様の処に鉄砲を習いに行くと云うのは、世の中に余り例のない事のように思われる。れこそかえって不都合な話ではござらぬか。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
去る者日々にうとしとは一わたりの道理で、私のような浮世の落伍者はかえって年と共に死んだ親を慕う心が深く、厚く、こまやかになるようだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一月十日 午前運動のめ亀井戸までゆき。やや十二時すぐる頃かえって来ると。妻はあわてて予を迎え。今少し前に巡査がきまして牛舎を見廻みまわりました。
牛舎の日記 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
心ならずもあきないをしまい夕方帰かえって留守中の容子ようすを聞くと、いつつくように泣児なくこが、一日一回もなかぬといわれ、不審ながらもよろこんで、それからもその通りにして毎日、あきないに出向でむくなにとても
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
一旦いったん帰京かえって二度目にまた丁度ちょうど行きつきたる田原がきい狼狽ろうばいし、わが書捨かきすてて室香に紀念かたみのこせし歌、多分そなたがしって居るならんと手紙の末にかき頓智とんちいだ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わしだ倉蔵これを急いで村長のとこへ持て行けと命令いいつかりましたからその手紙を村長さんとこへ持て行って帰宅かえってみると最早もう仕度したくが出来ていて、わし直ぐ停車場まで送って今帰ったとこじゃがの、何知るもんかヨ
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
スルト同行の山田八郎やまだはちろうう男が私を助けて室外に連出つれだし、水などましてれてヤット正気にかえった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)