“かえつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
加越20.0%
20.0%
河越20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはそれがかえつってみょう御殿ごてん構造つくりにしっくりとてはまって、たいへんうつくしいようにかんぜられました。
小さな梨、粒林檎つぶりんごくりは生のまま……うでたのは、甘藷さつまいもとともに店が違う。……奥州辺とは事かわって、加越かえつのあの辺に朱実あけびはほとんどない。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後に冠君の話を聞くと、普通猟師などの入り込む路は、かえつて東側に在って割合に楽だとの事であった。自分等は木こそ生えているがあの岩壁はとても通れぬと思っていた。
釜沢行 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
彼の股肱ここうとする配下には、鬼与力おによりきといわれる佐藤剛蔵があり、同心では、北の三羽烏とも、中山の三十手ともいわれる早川逸平、河越かえつ権兵衛、倉橋剣助などの腕ききが揃っていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)