“がえり”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お座敷がえりに、我家うちかどから、やっこに持たして出たんですがね。途中でおどかしたもんだから、押放出おっぽりだしてげたんですもの。ヒヤリとしたわよ、真二まっぷたつ。身上大痛事おおいたごと
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思返えせば二十歳はたちの頃ふと芝居がえり或夜あるよ野暮な屋敷の大小の重きを覚え、御奉公の束縛なき下民げみんの気楽をうらやみいつとしもなく身をそのむれに投じてここに早くも幾十年。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)