“せいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世路40.6%
蒸籠31.3%
正路9.4%
静廬9.4%
生路6.3%
斉魯3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人情は暗中にやいばふるひ、世路せいろは到る処に陥穽かんせいを設け、陰に陽に悪を行ひ、不善をさざるはなし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼はことし五十三歳の武将としては千軍万馬の往来を積み、人間としても、世路せいろ紆余曲折うよきょくせつをなめ尽して来ている。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蕎麦屋の担夫かつぎ午砲どんが鳴ると、蒸籠せいろたねものを山のように肩へ載せて、急いで校門をはいってくる。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蒸籠せいろから出したばかりのまんじゅうからは、暖かそうな蒸気がゆるやかなうずを巻いて立ちのぼっている。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
〔譯〕遠方えんぱうに歩をこゝろむる者、往往にして正路せいろすてて、捷徑せうけいはしり、或はあやまつて林※りんまうに入る、わらふ可きなり。
但し俳句に入る人繊巧より佶屈より疎大より滑稽よりおのおの道を選びて進むこと勿論なれども、平易より進む方最も普通にしてしかも正路せいろなりと思ふが故に、ここに平易なる句を抜萃ばっすいせり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この嗜好しこうは喜多静廬せいろの祭礼を看ることを喜んだのとすこぶ相類あいるいしている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この今一人の三右衛門は喜多氏きたうじ、名は慎言しんげん、字は有和ゆうわ梅園ばいえんまた静廬せいろと号し、る所を四当書屋しとうしょおくと名づけた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それは今始めての事ではない、曾て別山から尾根伝いに登った時は、今日にも増して遥かに濃い霧の日に、生路せいろであったにもかかわらず少しも迷わず頂上に導いたのである。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
九月十九日。朝神居古潭かむゐこたんの停車場から乘車。金襴の袈裟、紫衣しえ、旭川へ行く日蓮宗の人達で車室は一ぱいである。旭川で乘換へ、名寄なよろに向ふ。旭川からは生路せいろである。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
やがて去って斉魯せいろへ行き、任城にんじょうという所へ家を持った。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)