“さきほど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先刻56.7%
先程40.0%
先刻程3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てゝ親は先刻さきほどより腕ぐみして目を閉ぢて有けるが、あゝ御袋、無茶の事を言ふてはならぬ、我しさへ初めて聞いて何うした物かと思案にくれる
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「いいえ。らぬことはございますまい。先程さきほどかけなさるときおびんとやらおっしゃったのを、しん七は、たしかにこのみみきました」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
入れとも云はず窓外そとを覗いてるので、渠は構はず入つて見ようとも思つたが、何分にも先刻程さきほどから気が悠然ゆつたりと寛大になつてるので、遂ぞ起した事のない「可哀さうだ。」といふ気がした。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)