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先程
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さきほど
ふりがな文庫
“
先程
(
さきほど
)” の例文
先程
(
さきほど
)
、春生が一泳ぎして来る、と行ったきり、なかなか帰って来なかった。春生も矢張りあの疑問が解けずにいるらしいのだ。
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
「いいえ。
知
(
し
)
らぬことはございますまい。
先程
(
さきほど
)
お
出
(
で
)
かけなさる
時
(
とき
)
、
帯
(
おび
)
を
何
(
な
)
んとやら
仰
(
おっ
)
しゃったのを、
新
(
しん
)
七は、たしかにこの
耳
(
みみ
)
で
聞
(
き
)
きました」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
曲
(
まが
)
ると
先程
(
さきほど
)
の
糸屋
(
いとや
)
の
前
(
まへ
)
眞直
(
まつすぐ
)
に
行
(
ゆ
)
けば
大通
(
おほどほ
)
りへ
出
(
で
)
て
仕舞
(
しま
)
ひますたしか
裏通
(
うらどほ
)
りと
仰
(
おほ
)
せで
御座
(
ござ
)
いましたが
町名
(
ちやうめい
)
は
何
(
なん
)
と
申
(
まを
)
しますか
夫次第
(
それしだい
)
大抵
(
たいてい
)
は
分
(
わか
)
りませうと
問掛
(
とひか
)
けたり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そのことは
先程
(
さきほど
)
も申上げました。どうして仕事をいたしませうか、どうして仕事をさがしませうか、仰しやつて下さいまし。それだけが今伺ひたいのでございます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『とにかく、
先程
(
さきほど
)
のお話の件だが……
路傍
(
みちばた
)
では人に怪しまれようし。……そうそう、
蒟蒻島
(
こんにゃくじま
)
で
知人
(
しりびと
)
が、
出合茶屋
(
であいぢゃや
)
をかねた船宿をしておるから、そこ迄、お越し下さらぬか』
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そして、
先程
(
さきほど
)
あなたがかくれていた橋の下へはいってゆくにきまっているのです。実を言うと僕はさっきあなたをその男と間違えてあんな失礼な真似をしてしまったのです。
動物園の一夜
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
先程
(
さきほど
)
も申した通り活力節約活力消耗の二大方面においてちょうど複雑の程度二十を有しておったところへ、
俄然
(
がぜん
)
外部の圧迫で三十代まで飛びつかなければならなくなったのですから
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先程
(
さきほど
)
から
萬屋
(
よろづや
)
の
主人
(
あるじ
)
は、四
畳
(
でふ
)
の
囲
(
かこひ
)
へ
這入
(
はい
)
り、
伽羅
(
きやら
)
を
焼
(
た
)
いて
香
(
かう
)
を聞いて
居
(
を
)
りました。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先程
(
さきほど
)
までの、享楽を
想
(
おも
)
っての興奮はどこへやら、ただ
血眼
(
ちまなこ
)
になってしまった、ぼくは、それでも、ひょッとしたら落ちてはいないかなアと、浅ましい
恰好
(
かっこう
)
で、自動車の
路
(
みち
)
すじを、どこからどこまで
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
颯
(
さつ
)
と
押開
(
おしひら
)
き
御免成
(
ごめんなさ
)
れと長兵衞の弟なる中仙道熊谷宿の
寶珠花屋
(
はうじゆはなや
)
八五郎此所へ入來たり是は/\後藤先生新藤市之丞樣
誠
(
まこと
)
に久々の御目
通
(
どほ
)
り先々御
機嫌
(
きげん
)
克
(
よく
)
恐悦
(
きようえつ
)
に存じ奉つる
道理
(
だうり
)
こそ
先程
(
さきほど
)
より一ト間の内にて御
咄
(
はな
)
しの
聲
(
こゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大勘定
(
おほかんぢやう
)
とて
此夜
(
このよ
)
あるほどの
金
(
かね
)
をまとめて
封印
(
ふういん
)
の
事
(
こと
)
あり、
御新造
(
ごしんぞ
)
それ/\と
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して、
懸
(
か
)
け
硯
(
すゞり
)
に
先程
(
さきほど
)
、
屋根
(
やね
)
やの
太郎
(
たらう
)
に
貸付
(
かしつけ
)
のもどり
彼金
(
あれ
)
が二十
御座
(
ござ
)
りました、お
峯
(
みね
)
お
峯
(
みね
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
文「うん、
先程
(
さきほど
)
殺した」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
感
(
かん
)
じ何分宜しく頼むなりと申せし
時
(
とき
)
又八五郎は半四郎に向ひ先生
先程
(
さきほど
)
は一
旦
(
たん
)
申上たれども其實
今晩
(
こんばん
)
村
(
むら
)
の
寄合
(
よりあひ
)
と申せしは僞りに候
間
(
あひだ
)
今宵
(
こよひ
)
は
寛々
(
ゆる/\
)
お
泊
(
とま
)
り下さるゝ樣にと申ければ半四郎は
莞爾
(
につこ
)
と笑ひ夫は
幸
(
さいは
)
ひもはや
時刻
(
じこく
)
も
遲
(
おそ
)
くなりし
上
(
うへ
)
某しも大いに飮過たるにより御亭主の言葉に隨ひ今夜は
世話
(
せわ
)
に成べし
然
(
さ
)
らば今一升
燗
(
かん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“先程”で始まる語句
先程來