先刻程さきほど)” の例文
入れとも云はず窓外そとを覗いてるので、渠は構はず入つて見ようとも思つたが、何分にも先刻程さきほどから気が悠然ゆつたりと寛大になつてるので、遂ぞ起した事のない「可哀さうだ。」といふ気がした。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)