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先刻
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さきに
ふりがな文庫
“
先刻
(
さきに
)” の例文
血汐
(
ちしほ
)
は
先刻
(
さきに
)
脛
(
はぎ
)
を伝ひて足の裏を染めたれば、
其
(
そ
)
が天井に着くとともに、
怨恨
(
うらみ
)
の
血判
(
けつぱん
)
二つをぞ
捺
(
お
)
したりける。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
腰元は驚き恐れつゝ
件
(
くだん
)
の部屋を覗けば、内には暗く
行灯
(
あんどう
)
点
(
とも
)
りて、お村は
脛
(
はぎ
)
も
露
(
あらは
)
に
横
(
よこた
)
はれる
傍
(
かたはら
)
に、
一人
(
いちにん
)
の男ありて正体も無く眠れるは、
蓋
(
けだし
)
此家
(
このや
)
の用人なるが、
先刻
(
さきに
)
酒席に一座して
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
かれ
先刻
(
さきに
)
泰助の後を跟け来りて、この座敷の縁の下に潜みており、散々
藪蚊
(
やぶか
)
に責められながら、
疼痛
(
いたみ
)
を
堪
(
こら
)
うる
天晴
(
あっぱれ
)
豪傑、かくてあるうち
黄昏
(
たそが
)
れて、森の中暗うなりつる頃、白衣を着けたる一人の婦人
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“先刻”の意味
《名詞・形容動詞》
先程。ちょっと前。
以前から。すでに。とっくに。
(出典:Wiktionary)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“先刻”で始まる語句
先刻程