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先刻
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きつき
ふりがな文庫
“
先刻
(
きつき
)” の例文
豊後が
理由
(
わけ
)
を訊くと、
先刻
(
きつき
)
忠成は道の通りがかりに、腹が空いて困るから、
湯漬
(
ゆづけ
)
なりと振舞つて欲しいと言つて、座敷に上り込み、主人も家来も負けず劣らず
大食
(
おほぐひ
)
をして帰つた
後
(
あと
)
だと解つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
末松夫人は
先刻
(
きつき
)
から悪い者が通りかゝつたと思つて、
身体
(
からだ
)
を
乾葡萄
(
ほしぶだう
)
のやうに平べつたくして、成るべく見つからないやうにしてゐたが、老人に呼びかけられて、強ひて
捩
(
ね
)
ぢ曲げるやうに笑顔を作つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“先刻”の意味
《名詞・形容動詞》
先程。ちょっと前。
以前から。すでに。とっくに。
(出典:Wiktionary)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“先刻”で始まる語句
先刻程