“足(あ)” の例文
「神妙にいたさば、御慈悲を願ってやる。悪る足(あ)がきをしねえで、お繩をうけろ」
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「串(じょう)、串戯(じょうだん)をするな、誰(だ)、誰だよ、御串戯もんですぜ。藪(やぶ)から棒に土足を突込みやがって、人、人の裾を引張るなんて、土、土足でよ、足(あ)、足ですよ、失礼じゃねえか、何(な)、何だな、誰(だ)、誰だな。」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あやまちを再びそこにあらせじと幣はもおくか駒の足(あ)の趾(と)に
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一 かゞやく中のかげ駒(こま)は、せたいあがれを足(あ)がきする
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
えこそ及(およ)ばね、足(あ)惱(なゆ)みぬ、ああ息詰(いきづ)むと
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
かつてたどりし佳人(よきひと)の足(あ)の音(と)の歌を
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
飢(う)ゑて足(あ)悩(な)ゆむ湿(しめ)り地(ぢ)に
茴香 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
足(あ)うらふむ水(みづ)の梯(はし)
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
かたみの路(みち)の足(あ)惱(なゆ)みに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)