)” の例文
その報告やら、また数日前に、大坂を去って堺へ入った旅行中の徳川家康の様子をもわせて告げて来たものだった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝家も、山路正国を説かすに香餌こうじをもってした。——即ち越前坂井郡の丸岡城と、その近地わせて十二万石を与えようという約束なのだ。正国はそれに目がくらんだ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
能登のとの前田、加賀尾山おやまの佐久間盛政、越前大野の金森長近、加賀松任まっとうの徳山則秀、越中富山の佐々成政などをわせ、百七十余万石、動員兵力量四万四、五千にすぎない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山路将監は佐久間玄蕃允と共に、ふたたび勝家の帷幕いばくを訪うた。そしてここに、彼がゆうべ早耳に入れた重大な敵の機密と、わせて、それに沿う作戦上の献言とを、勝家に呈したのであった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)