“張掖”の読み方と例文
読み方割合
ちょうえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとに祖父の風ありといわれた騎射きしゃの名手で、数年前から騎都尉きといとして西辺の酒泉しゅせん張掖ちょうえきってしゃを教え兵を練っていたのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
それゆえ、李陵とともにここに越年し、春を待ってから、酒泉しゅせん張掖ちょうえきの騎各五千をもって出撃したほうが得策と信ずるという上奏文である。もちろん、李陵はこのことをしらない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
臣願わくは少をもって衆を撃たんといった陵の言葉を、派手はで好きな武帝は大いによろこんで、その願いをれた。李陵は西、張掖ちょうえきに戻って部下の兵をろくするとすぐに北へ向けて進発した。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)