トップ
>
披
>
あ
ふりがな文庫
“
披
(
あ
)” の例文
晩年の作で、ホラ、「ヴァジン・ソイル」——あれを会社へ持って行って、暇に
披
(
あ
)
けて見てるが、ネズダノオフという主人公が出て来らあね。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
何か書いたものを持って来て
何
(
なん
)
と云っても帰らないから、五十銭も
遣
(
や
)
って、
後
(
あと
)
で
披
(
あ
)
けて見ると、子供の書いたような
反故
(
ほご
)
であることなどが
度々
(
たび/\
)
ありますから
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これは、他の奉書文書とちがって、紙質も杉原紙のように茶がかっており、何しろ、そッと
披
(
あ
)
けないことには、折目からすぐ切れてしまいそうなほど、紙も墨色も
窶
(
やつ
)
れている。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たゞいま
箱丁
(
はこや
)
が帰って申しますには、春泉へ参って小歌さんを呼出して貰い、じかに渡しましたところお客さまはどなただとの尋ねだそうで、存じませぬと云うとこの手紙を
披
(
あ
)
けて見て
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
それから相川は本を
披
(
あ
)
けて、畳の上に寝ころびながら読み初めた。
種々
(
いろいろ
)
なことが出て来る。原や高瀬なぞの友達のこともある。何処へ
嫁
(
かたづ
)
いてどうなったかと思うような人々のこともある。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
披
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“披”を含む語句
披露
披瀝
披見
披露目
披閲
披払
打披
御披露
御披見
立披
文海披沙
披露宴
披露式
披講
披靡
披露旁馳走
披針形
披麻
押披
拝披
...