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編
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あ
ふりがな文庫
“
編
(
あ
)” の例文
入
(
い
)
れ
替
(
かは
)
つて
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たのは
熊
(
くま
)
の
膏薬
(
かうやく
)
の
伝次郎
(
でんじらう
)
、やち
草
(
ぐさ
)
で
編
(
あ
)
んだ
笠
(
かさ
)
を
冠
(
かむ
)
り
狸
(
たぬき
)
の
毛皮
(
けがは
)
の
袖
(
そで
)
なしを
被
(
き
)
て、
糧切
(
まぎり
)
は
藤
(
ふぢ
)
づるで
鞘
(
さや
)
が
出来
(
でき
)
てゐる。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
木曾
(
きそ
)
は
檜木
(
ひのき
)
の
名所
(
めいしよ
)
ですから、あの
木
(
き
)
を
薄
(
うす
)
い
板
(
いた
)
に
削
(
けづ
)
りまして、
笠
(
かさ
)
に
編
(
あ
)
んで
冠
(
かぶ
)
ります。その
笠
(
かさ
)
の
新
(
あたら
)
しいのは、
好
(
い
)
い
檜木
(
ひのき
)
の
香氣
(
にほひ
)
がします。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ところが彼女のこうした不可思議な創作能力は、それからさらに百尺竿頭百歩を進めて、真に意表に出ずる怪奇劇を
編
(
あ
)
み出す事になった。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
どこの家でも
績殻
(
おがら
)
で杉の葉を
編
(
あ
)
んで、仏壇を飾って、代々の
位牌
(
いはい
)
を掃除して、萩の餅やら団子やら新里芋やら
玉蜀黍
(
とうもろこし
)
やら梨やらを供えた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「では澤山召上つてその證據を見せて下さらなくては。私がこの段を
編
(
あ
)
んでしまふ間に、あなたはその
急須
(
きふす
)
にお
注
(
つ
)
ぎになつて下さらない。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
なんでも、
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
からきたので、
人々
(
ひとびと
)
の
姿
(
すがた
)
は
軽
(
かる
)
やかに、
顔
(
かお
)
は
日
(
ひ
)
に
焼
(
や
)
けて、
手
(
て
)
には、つるで
編
(
あ
)
んだかごをぶらさげていました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
又
(
また
)
お
履物
(
はきもの
)
は
黒塗
(
くろぬり
)
りの
靴
(
くつ
)
見
(
みた
)
いなものですが、それは
木
(
き
)
の
皮
(
かわ
)
か
何
(
なん
)
ぞで
編
(
あ
)
んだものらしく、そう
重
(
おも
)
そうには
見
(
み
)
えませんでした……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
されば我今更となりて八重にかかはる我身のことを
種
(
たね
)
として長き一篇の小説を
編
(
あ
)
み
出
(
いだ
)
さん事かへつてたやすき
業
(
わざ
)
ならず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
僕の母の話によれば、
法界節
(
ほうかいぶし
)
が二、三人
編
(
あ
)
み
笠
(
がさ
)
をかぶって通るのを見ても「
敵討
(
かたきう
)
ちでしょうか?」と尋ねたそうである。
追憶
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やがて八門の陣をシックリと
編
(
あ
)
んで、あたかも
将軍
(
しょうぐん
)
の
寝間
(
ねま
)
をまもる
衛兵
(
えいへい
)
のように、三十六人が
屹然
(
きつぜん
)
とわかれて立った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
入り口と
周壁
(
しうへき
)
の或る
部分
(
ぶぶん
)
には
席
(
むしろ
)
を下げ置きしなるべく、
地上
(
ちじやう
)
には木材を
並
(
なら
)
べ、其上に席、
編
(
あ
)
み
物
(
もの
)
、
獸皮
(
じうひ
)
、
木皮抔
(
もくひなど
)
敷
(
し
)
き
列
(
つら
)
ねて座臥の塲所とせしなるべし。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
わたしの姿を見た夫人は、室内帽子をかぶった頭を、
編
(
あ
)
み
針
(
ばり
)
の先で
掻
(
か
)
くと、いきなりわたしに向って、
請願書
(
せいがんしょ
)
を一通清書してもらえまいかと問いかけた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
そして
達二
(
たつじ
)
は、牛と、原の入口に
着
(
つ
)
きました。大きな
楢
(
なら
)
の木の下に、兄さんの
縄
(
なわ
)
で
編
(
あ
)
んだ
袋
(
ふくろ
)
が
投
(
な
)
げ出され、
沢山
(
たくさん
)
の草たばがあちこちにころがっていました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
卯平
(
うへい
)
は
見
(
み
)
るから
不器用
(
ぶきよう
)
な
容子
(
ようす
)
をして
居
(
ゐ
)
て、
恐
(
おそ
)
ろしく
手先
(
てさき
)
の
業
(
わざ
)
の
器用
(
きよう
)
な
性來
(
たち
)
であつた。それで
彼
(
かれ
)
は
仕事
(
しごと
)
に
出
(
で
)
ると
成
(
な
)
つてからは
方々
(
はう/″\
)
へ
傭
(
やと
)
はれて
能
(
よ
)
く
俵
(
たわら
)
を
編
(
あ
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
新
(
あらた
)
なる刑罰を詩に
編
(
あ
)
み、これを第一の歌沈める者の歌のうちなる
曲
(
カント
)
第二十の材となすべき時は至れり 一—三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
それを
聞
(
き
)
いて、ラプンツェルが
編
(
あ
)
んだ
頭髪
(
かみ
)
を
下
(
した
)
へ
垂
(
た
)
らすと、
魔女
(
まじょ
)
はそれに
捕
(
つか
)
まって、
登
(
のぼ
)
って
行
(
ゆ
)
きました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
著者
(
ちよしや
)
の
編
(
あ
)
んだ
第一項
(
だいゝつこう
)
は、
最初
(
さいしよ
)
の
一瞬間
(
いつしゆんかん
)
に
於
(
おい
)
て、それが
非常
(
ひじよう
)
の
地震
(
ぢしん
)
なるか
否
(
いな
)
かを
判斷
(
はんだん
)
せよといふのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「御覽の通り、頸には、絞め殺した時の
紐
(
ひも
)
の
跡
(
あと
)
が付いて居るが、それで見ると、刀の
下
(
さ
)
げ
緒
(
を
)
か前掛の紐か、——兎に角、恐ろしく丈夫な一風
編
(
あ
)
み方の變つた
眞田紐
(
さなだひも
)
だ」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『春夏秋冬』は明治の俳句を集めて四季に
分
(
わか
)
ち更に四季の各題目によりて
編
(
あ
)
みたる一小冊子なり。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
そのくせ家の戸口では五、六人の女が
編
(
あ
)
み
物
(
もの
)
をしたり、おしゃべりをしているのを見た。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
佐伯
(
さへき
)
の
叔母
(
をば
)
の
尋
(
たづ
)
ねて
來
(
き
)
たのは、
土曜
(
どえう
)
の
午後
(
ごご
)
の二
時過
(
じすぎ
)
であつた。
其日
(
そのひ
)
は
例
(
れい
)
になく
朝
(
あさ
)
から
雲
(
くも
)
が
出
(
で
)
て、
突然
(
とつぜん
)
と
風
(
かぜ
)
が
北
(
きた
)
に
變
(
かは
)
つた
樣
(
やう
)
に
寒
(
さむ
)
かつた。
叔母
(
をば
)
は
竹
(
たけ
)
で
編
(
あ
)
んだ
丸
(
まる
)
い
火桶
(
ひをけ
)
の
上
(
うへ
)
へ
手
(
て
)
を
翳
(
かざ
)
して
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
おかあさんはそれから、
一晩
(
ひとばん
)
のうちにたくさんの
藤
(
ふじ
)
のつるで、
着物
(
きもの
)
と
袴
(
はかま
)
と、
靴
(
くつ
)
から
靴下
(
くつした
)
まで
織
(
お
)
って、
編
(
あ
)
んで、
縫
(
ぬ
)
って、その上にやはり
藤
(
ふじ
)
のつるで、
弓
(
ゆみ
)
と
矢
(
や
)
をこしらえて
下
(
くだ
)
さいました。
春山秋山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
誰に
編
(
あ
)
んでもらったの? いやなひと、にやにや笑いなんかしてさ、知っていますよ、節ちゃんさ、兄ちゃんにはね、あたしと節ちゃんと二人の女性しか無いのさ、なにせ丙種だから
律子と貞子
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
好
(
い
)
い
奴
(
やつ
)
なれば、
今度
(
こんど
)
僕
(
ぼく
)
の
沓
(
くつ
)
したを
編
(
あ
)
みてたまはる
時
(
とき
)
彼
(
あ
)
れにも
何
(
なに
)
か
製
(
こし
)
らへて
給
(
たま
)
はれ、
宜
(
よろ
)
しきか
姉樣
(
ねえさま
)
、
屹度
(
きつと
)
ぞかし
姉樣
(
ねえさま
)
、と
熱心
(
ねつしん
)
にたのみて、
覺束
(
おぼつか
)
なき
承諾
(
しようだく
)
の
詞
(
ことば
)
を
其通
(
そのとほ
)
り
敏
(
さとし
)
に
傳
(
つた
)
ふれば
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「……
籐
(
とう
)
で
編
(
あ
)
んだ
四斗樽
(
よんとだる
)
よりまだ少し大きい籠を三個陸揚げすることを頼まれたなア。持ち上げようとすると、それは何が入っているのか三人でやっと上るほどの重さじゃった。……」
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
南屋
(
みなみや
)
の
普請
(
ふしん
)
に
懸
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
るので、ちやうど
與吉
(
よきち
)
の
小屋
(
こや
)
と
往來
(
わうらい
)
を
隔
(
へだ
)
てた
眞向
(
まむか
)
うに、
小
(
ちひ
)
さな
普請小屋
(
ふしんごや
)
が、
眞新
(
まあたらし
)
い、
節穴
(
ふしあな
)
だらけな、
薄板
(
うすいた
)
で
建
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る、
三方
(
さんぱう
)
が
圍
(
かこ
)
つたばかり、
編
(
あ
)
むで
繋
(
つな
)
いだ
繩
(
なは
)
も
見
(
み
)
え
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
また十節—十二節は「汝は我を乳の如く
斟
(
そそ
)
ぎ
牛酪
(
ぎゅうらく
)
の如くに固め給いしに
非
(
あら
)
ずや、汝は皮と肉とを我に着せ骨と
筋
(
すじ
)
とをもて我を
編
(
あ
)
み、
生命
(
いのち
)
と
恩恵
(
めぐみ
)
とを我に授け我を
顧
(
かえり
)
みてわが
息
(
いき
)
を守り給えり」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
そしてまた
都
(
みやこ
)
へお帰りになろうとなさいますと、その出雲の国をおあずかりしている、
国造
(
くにのみやつこ
)
という、いちばん上の役人が、
肥
(
ひ
)
の
河
(
かわ
)
の中へ
仮
(
かり
)
のお宮をつくり、それへ、
細木
(
ほそき
)
を
編
(
あ
)
んだ橋を渡して
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
真先
(
まっさき
)
が
彼
(
かの
)
留吉
(
とめきち
)
、中にお花さんが
甲斐〻〻
(
かいかい
)
しく子を
負
(
お
)
って、最後に彼ヤイコクがアツシを
着
(
き
)
、
藤蔓
(
ふじづる
)
で
編
(
あ
)
んだ
沓
(
くつ
)
を
穿
(
は
)
き、マキリを
佩
(
は
)
いて、
大股
(
おおまた
)
に歩いて来る。余は木蔭から
瞬
(
またた
)
きもせず其
行進
(
マアチ
)
を眺めた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
奥さんは手持ぶさたに、茶の間で
編
(
あ
)
みものをしていたというのです。
妻に失恋した男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ロミオ あ、これ、お
待
(
ま
)
ち。やがて、あの
寺
(
てら
)
の
塀外
(
へいそと
)
へ、おぬしに
渡
(
わた
)
す
爲
(
ため
)
に、
繩梯子
(
なはばしご
)
のやうに
編
(
あ
)
み
合
(
あは
)
せたものを
家來
(
けらい
)
に
持
(
も
)
たせて
遣
(
や
)
りませう。それこそは
忍
(
しの
)
ぶ
夜半
(
やは
)
に
嬉
(
うれ
)
しい
事
(
こと
)
の
頂點
(
ちゃうてん
)
へ
此身
(
このみ
)
を
運
(
はこ
)
ぶ
縁
(
えん
)
の
綱
(
つな
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
一人
(
ひとり
)
は
髮
(
かみ
)
の二三
寸
(
ずん
)
伸
(
の
)
びた
頭
(
あたま
)
を
剥
(
む
)
き
出
(
だ
)
して、
足
(
あし
)
には
草履
(
ざうり
)
を
穿
(
は
)
いてゐる。
今
(
いま
)
一人
(
ひとり
)
は
木
(
き
)
の
皮
(
かは
)
で
編
(
あ
)
んだ
帽
(
ばう
)
を
被
(
かぶ
)
つて、
足
(
あし
)
には
木履
(
ぽくり
)
を
穿
(
は
)
いてゐる。どちらも
痩
(
や
)
せて
身
(
み
)
すぼらしい
小男
(
こをとこ
)
で、
豐干
(
ぶかん
)
のやうな
大男
(
おほをとこ
)
ではない。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
編
(
あ
)
めば
牛蒡締
(
ごぼうじめ
)
くらいの
太
(
ふと
)
さはあるであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
韈
(
くつした
)
を
編
(
あ
)
む女なりしが
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
藁
(
わら
)
で
編
(
あ
)
んだ
莚
(
むしろ
)
の
敷
(
し
)
いてある
爐邊
(
ろばた
)
で、
數衛
(
かずゑ
)
のこしらへて
呉
(
く
)
れた
味噌汁
(
おみおつけ
)
はお
茄子
(
なす
)
の
皮
(
かは
)
もむかずに
入
(
い
)
れてありました。たゞそれが
輪切
(
わぎ
)
りにしてありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
これを
聞
(
き
)
くと、
二人
(
ふたり
)
は、さすがにひどく
打
(
う
)
たれたように
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
ったが、さき
子
(
こ
)
は、そのまま
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて、
編
(
あ
)
み
物
(
もの
)
の
棒
(
ぼう
)
を
動
(
うご
)
かしていました。
独
(
ひと
)
り、
令二
(
れいじ
)
が
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
メァリーの明るい
栗色
(
くりいろ
)
の髮は、分けて
綺麗
(
きれい
)
に
編
(
あ
)
まれてゐた。ダイアナの少し
黒味
(
くろみ
)
がゝつた髮は、大きくウェーヴされて、首筋を蔽つてゐる。時計は十時を打つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
丁度
(
ちやうど
)
荷鞍
(
にぐら
)
の
骨
(
ほね
)
のやうな
簡單
(
かんたん
)
な
道具
(
だうぐ
)
である。
其
(
その
)
足
(
あし
)
から
足
(
あし
)
へ
渡
(
わた
)
した
棒
(
ぼう
)
へ
藁
(
わら
)
を
一掴
(
ひとつか
)
みづゝ
當
(
あ
)
てゝは
八人坊主
(
はちにんばうず
)
をあつちへこつちへ
打
(
ぶ
)
つ
違
(
ちが
)
ひながら
繩
(
なは
)
を
締
(
し
)
めつゝ
編
(
あ
)
むのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
が、授業の
合
(
あ
)
い
間
(
ま
)
には弔辞を作ったり、教科書を
編
(
あ
)
んだり、
御前
(
ごぜん
)
講演の
添削
(
てんさく
)
をしたり、外国の新聞記事を
翻訳
(
ほんやく
)
したり、——そう云うことも時々はやらなければならぬ。
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼女は、むしり取った髪の毛を
丁寧
(
ていねい
)
にそろえると、自分の指に巻きつけて、
小
(
ち
)
っちゃな輪に
編
(
あ
)
んだ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
史
(
し
)
を
正
(
せい
)
に照らし、正を史に
編
(
あ
)
み、一系の天子をあきらかにし、一体の国土を、民心に徹底せしめる。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あなたがお
出
(
でい
)
になるたんびに、
絹紐
(
きぬひも
)
を一
本
(
ぽん
)
宛
(
ずつ
)
持
(
も
)
って
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さい、ね、あたしそれで
梯子
(
はしご
)
を
編
(
あ
)
んで、それが
出来上
(
できあが
)
ったら、
下
(
した
)
へ
降
(
お
)
りますから、
馬
(
うま
)
へ
乗
(
の
)
せて、
連
(
つ
)
れてって
頂戴
(
ちょうだい
)
。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それが五、六人ただ半日の
仕事
(
しごと
)
なのだ。塩水選をする間は父はそこらの冬の間のごみを
集
(
あつ
)
めて
焼
(
や
)
いた。
籾
(
もみ
)
ができると父は
細長
(
ほそなが
)
くきれいに
藁
(
わら
)
を通して
編
(
あ
)
んだ
俵
(
たわら
)
につめて中へつめた。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
但し其舟は
丸木舟
(
まるきふね
)
のみならずして、
草
(
くさ
)
を
編
(
あ
)
みて作れる輕き物も有りと云へり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
何
(
なん
)
の、お
前様
(
めえさま
)
、
見
(
み
)
さる
通
(
とほ
)
り
二十八方仏子柑
(
にじふはつぱうぶしかん
)
の
山間
(
やまあひ
)
ぢや。
木
(
き
)
を
伐出
(
きりだ
)
いて
谿河
(
たにがは
)
へ
流
(
なが
)
せば
流
(
なが
)
す……
駕籠
(
かご
)
の
渡
(
わた
)
しの
藤蔓
(
ふぢづる
)
は
編
(
あ
)
むにせい、
船大工
(
ふなだいく
)
は
要
(
い
)
りましねえ。——
私等
(
わしら
)
が
家
(
うち
)
は、
村里町
(
むらざとまち
)
の
祭礼
(
まつり
)
の
花車人形
(
だしにんぎやう
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
余は『春夏秋冬』を
編
(
あ
)
むに当り四季の題を四季に
分
(
わか
)
つに困難せり。そは陽暦を用ゐる地方(または家)と陰暦を用ゐる地方(または家)と両様ありてそれがために季の相異を来す事多ければなり。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
先
(
ま
)
ず
私
(
わたくし
)
の
服装
(
みなり
)
が
瞬間
(
しゅんかん
)
に
変
(
かわ
)
りましたが、
今日
(
きょう
)
は
平常
(
いつも
)
とは
異
(
ちが
)
って、
身
(
み
)
には
白練
(
しろねり
)
の
装束
(
しょうぞく
)
、
手
(
て
)
には
中啓
(
ちゅうけい
)
、
足
(
あし
)
には
木
(
き
)
の
蔓
(
つる
)
で
編
(
あ
)
んだ一
種
(
しゅ
)
の
草履
(
ぞうり
)
、
頭髪
(
かみ
)
はもちろん
垂髪
(
さげがみ
)
……
甚
(
はなは
)
ださッぱりしたものでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一々
尤
(
もつと
)
も、お前の言葉に少しの無理もない。が、『禁制の賦』は三代前の一色家の
主人
(
あるじ
)
、一色宗六といふ方が、『寢取り』から
編
(
あ
)
んだ世にも怪奇な曲で、あれを作つて間もなく狂死したと言はれる。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの足袋はたしか御前が
編
(
あ
)
んでやったのだったね」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
旧稿叢残手自編 〔
旧稿
(
きゅうこう
)
の
叢残
(
そうざん
)
を
手自
(
てずか
)
ら
編
(
あ
)
み
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“編”の意味
《名詞》
編集、編纂すること。
書籍や文章、脚本、映画、ドラマ、漫画などで、テーマごとにまとめた部分。
(出典:Wiktionary)
編
常用漢字
小5
部首:⽷
15画
“編”を含む語句
編輯
編成
編輯長
編輯室
編髪
編木
編輯者
編上
編上靴
編目
編戸
西国立志編
編者
編下
編笠一蓋
編輯人
籐編
編笠
編纂
深編笠
...