)” の例文
で、三人が三つの煩悩を追って、銘めい、各その方面で求めるものを掴み、他日なんらの形でその力をわせて、煩悩出羽に立ち向かおうというので。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
たいなくとも玉味噌たまみその豆腐汁、心同志どし安らかに団坐まどいして食ううまさ、あるい山茶やまちゃ一時いっとき出花でばなに、長き夜の徒然つれづれを慰めて囲いぐりの、皮むいてやる一顆いっかのなさけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この時にあたりて、この平和協会の事業の如く、東西の思想家が心を一にし、力をはせて、神聖なる道心を以て、相提携するを得るは、あに快なりと言はざる可けんや。
一種の攘夷思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
ボートルレはあわてて口をさしはさんだ。「ああ、いつか僕がつけた男が消えたのは、その叢の中の潜戸ですね、よし、勝利は私たちのものです、お互に力をわせてやりましょう。」