“野鄙”の読み方と例文
読み方割合
やひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし私は父や母の手前、あんな野鄙やひな人を集めて騒ぐのは止せともいいかねた。それで私はただあまり仰山だからとばかり主張した。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
神学者の教うる神の観念は、野鄙やひ低劣ていれつを極め、そしてその主張は、魂の発達に対して、最も有害なる影響を与える。われ等は断じてこれに与しない。
野鄙やひと風雅との境界線については、将来も久しく大議論が続くであろう。しかしそんな差別はわれわれの高祖も想像せす、末孫も感じあたわざる差別である。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)