“覆(あ)” の例文
とザッと水を覆(あ)ける時、何処の部屋から仕掛けたベルだか、帳場で気短に消魂(けたたま)しくチリリリリリンと鳴る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
盃洗の水をザンブリと覆(あ)け、鬼小僧はひどく上機嫌、ニヤリニヤリと笑ったが
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いつまでもいつまでも、小舟は漂って行きました。『見し夢の朝妻船や立ちかへる涙ばかりを袖にのこして』こう白拍子は詠いました。涙が壺に充ちました。また覆(あ)けなければなりませんでした」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
でまた湖水へ覆(あ)けました。水量(みずかさ)が増したと申します
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)