“上覆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うえ33.3%
うはおほひ33.3%
うわおお33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上覆うえは破れて柱ばかりになってるけれど、御宝前ごほうぜんと前に刻んだ手水石ちょうずいしの文字は、昔のままである。房州石ぼうしゅういしの安物のとうろうではあるが、一対いっついこわれもせずにあった。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
本人の部屋といふ奧の六疊に、まだ入棺にも及ばず寢かしてありますが、上覆うはおほひを取つて一と眼。
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
そのかわりに木綿布の古切ふるぎれを何枚も合わせて、それを雑巾ぞうきんよりも細かく堅く刺して、麻布のかわりに上覆うわおおいに着ていると見えて、私も羽後うご由利ゆり郡の山村をあるいた時に
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)